ミケマル的 本の虫な日々

『バベットの晩餐会』と『アフリカの日々』


何年か前(だいぶ前) 『バベットの晩餐会』の映画が話題になっていました。
1987年アカデミー外国映画賞を取った時。
当時、バベットの晩餐会のお料理を食べる会とかもあったような。。。

この映画、とても好きです。

でも、原作読んだことなかったな〜〜と思い、今回初めて読んでみました。

 映画は原作に忠実に作られていたんだなと思いました。
映画の映像がそのまま浮かんでくるような(あまりに映画た好きなので)感じで、とてもよかったです。

この文庫の中にはもう一つ『エーレンガード』というお話も入っています。

このお話もちょっと不思議な感じだけれど、強く美しい女性(解説ではヴィーナスがモデルと思われるってことでした)の余韻のあるお話でした。

どちらも、格式ある小説ですが、枡田啓介さんの訳が素晴らしいのだと思います。





 
 そして、あとがきの解説を読んでいたら、この著者であるイサク・ディーネセンが『アフリカの日々』を書いたアイザック・ディネーセンなんだ❗️とはじめてわかりました。

 今頃気がつくとは❗️

 『アフリカの日々』はだいぶ前に読んだ本で、その後映画『愛と哀しみの果て』になったのですが、若い頃好きだった本です。

 バーコードがない時代の本だったから、相当前ですね(笑)

 アイザック・ディネーセンの自伝的小説なので、彼女の生涯にも触れた感じがしていました。
「私はアフリカに農園を持っていた。」で始まるこの物語はアフリカの自然や人々への愛と哀しいけれど美しい彼女の人生が語られていました。

 若い頃好きだった本と、好きだった映画が繋がって、そうだったのか❗️さすがディネーセンさん❗️と一人で感動のひと時を過ごしました。

 こういう事が長く読書してることの恩恵だと思います。
最近、こういうことが時々あるのは長く生きてきたからかな?

歳をとるのは、良いこともあるってことだなと思います。


「すぐれた芸術家は貧しくなることなどないのです」
「芸術家の心には、自分に最善をつくさせてほしい、その機会を与えてほしいという、世界中に向けて出される長い悲願の叫びがあるのだと」
 というバベットの言葉が、忘れられません。



 
 

 

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