ミケマル的 本の虫な日々

手塚治文化賞

 先日、朝日新聞に手塚治文化賞が発表されていました。
マンガ大賞は『もやしもん』 石川雅之
短編賞が 『グーグーだって猫である』大島弓子 でした。

『もやしもん』は、『のだめカンタービレ』に特別出演?していたので、読んでみようと思っていたら、友達から強力に薦められたので、読んだら・・・・
とても面白かった
 なにしろ菌が見えるという設定が突拍子もないけど、その菌がかわいらしいというか、面白いというか、とても工夫されている。ハチャメチャな農学部の研究室が変人の集まりだけれども在りそうな感じがして、ちょっと『動物のお医者さん』の獣医学科のへんてこりんさと描き方が似ているかも。

 獣医学科のへんてこりんさは、経験上、結構本当にあんな感じは有りなので、この農業大学のハチャメチャさも、本当に有りなのか?と思ってしまいました。
不潔もいけないが、やたらと清潔指向に走るのも、抵抗力を落としてしまうという教訓もちょっと入っていたり、日本酒やワインなどの醸造の過程などが書かれていたり、なかなか勉強にもなります。

 そして『グーグーだって猫である』ですが、私は大島弓子の大ファンなので、とてもとても嬉しかったです。大島さんが飼い猫を亡くした後に、グーグーという子猫をかうことになるのですが、その後ご自分が大病されて入院することになり・・・という話です。こうやって書くと単純ですが、しみじみとした気持ちになります。

 大島弓子は非常に寡作ですが、一つ一つの漫画がとても良いです。漫画というよりは小説と言ったほうがよいような作品が多いです。しかし、大病してから、この『グーグーだって猫である』のシリーズ以外は書いていません。失礼ながら、この続編を読むと、すっかり猫おばさん(猫が好きで、どんどん飼っている猫が増えてしまう女性をこういうのですが)になっているようですが、お体の調子が良くなったら、また書いて欲しいと思います。

 『グーグーだって猫である』は映画にもなるようです。これをきっかけに、大島さんの漫画のファンが増えたらいいなと思います
 

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