アガサ・クリスティーは大好きで以前たくさん読んだのですが、昔の文庫本が劣化してしまったのと文字が小さい!ので処分しました。
今年はアガサ生誕130年なんですね。
アガサクリスティーの完全攻略本を読んだら、また色々と読みたくなって買った本を読みました。
ミス・マープルシリーズが好きなので、ちょっと前に2冊(『牧師館の殺人』と『書斎の死体』)再読しましたが、今回はどちらも出てこないものとポアロシリーズを読みました。
内容とは関係ないですが、新しい文庫は文字のフォントが大きくてとても読みやすくなっています。
これは読者高齢化を考慮しているのでしょうか?
まあ、ありがたいですが(笑)
今回読んだのは
『終わりなき夜に生まれつく』
『死との約束』
どちらも完全攻略本で高評価だったものです。
以前読んだ記憶があり、題名は覚えているのですが内容はうる覚えです。
1冊目 『終わりなき夜に生まれつく』
これはポアロもミス・マープルも出てこないお話。
両方の主役が出てこないお話は怖いものが多いように思うのですが、これもすごく怖いお話です。
ネガバレしてしまったら面白くないので、ストーリーを書いてしまうわけにはいかないのが難しいですが、ある青年が遺産を相続した女性と出会って結婚し、呪われていると言われている丘の上に家を建てるところから始まります。
呪われてる土地ってところが、まず引っかかるのですが。
アガサ・クリスティーがうまいストーリーテラーだなと思うのは、何ということもない出来事が後からきいてくるところ。そして、最初は何も起こっていないのに、なんか不穏な感じがするところ。
人間心理が一番怖いというのが彼女の根底に流れているんだなと思います。
全くお話の内容は違うけれど、『春にして君を離れ』の恐ろしさと似ているのは、この人間心理という点だと思いました。
このお話は最初だけ覚えてたけど、途中からうる覚えだったので、最後ドキドキしました。
私が思うアガサ・クリスティーの最高傑作だと思う本です😉
2冊目 『死との約束』
これはポアロシリーズです。
前の本が怖かったので、ポアロが出てくるとなんか安心(笑)
とは言っても、このお話も高圧的な母親と抑圧された子供達がまず出てきて、なかなかな設定になっています。
ポアロが殺人の願望を語っているところを偶然聞いてしまうというところからお話が始まるという、なかなか最初から興味をそそるお話。
舞台がイスラエル、アンカラ、ペトラと中東が舞台なので、当時としてはエキゾチックだったと思うし、今では返って行きにくい場所で起こる事件て感じがして興味深い。
このお話ではポアロは殺人現場にはいなかったけれど、調査に協力するという形で現場にいた人々から話を聞いて推理するという形式です。
さすがポアロ!それぞれの話を聞くだけで、嘘と本当を見分け、時系列の歪みを指摘し、これまた人間心理を紐解いていく事で解決します。
殺人現場に行く前の滞在先で当事者の人達と顔見知りだったとはいえ、そんなにすっきりとわかるものなの?と思う方もいるでしょう。
でも、いいんです❗️(笑) それがポアロの醍醐味❗️
灰色の脳細胞(ポアロの脳細胞)の働きをごろうじろ🤗
このお話は途中まで覚えてたけど、結末をすっかり忘れていたため最後まで楽しく読めました。
殺人事件だけど、終わり方は悪くなかったので良かったな〜〜。
2冊続けて超怖かったらやだなと思ったので。。。
2冊ともアガサ・クリスティーの楽しさ、怖さを感じさせる本でした。
結末を忘れてしまっていたので、再度楽しめたのも時間を開けた再読の良いところですね。
完全攻略本に高評価された本はやっぱり面白いので、また読んでみようと思います。