『グレート・ギャツビーを追え』
ジョン・グリシャム著
村上春樹訳
ちょっと前に書店で見かけて買った本。
ジョン・グリシャムは法廷もので有名な作家。
その作家が法廷ものではなく、フィッツジュラルドの直筆原稿が強奪されたお話を書いた?
そして、翻訳がなんと村上春樹?
帯には最強の文芸ミステリーと書いてあるよ!
これは買わないで帰れないでしょ?と思って買って帰りました(笑)
ミステリーなのでネタバレしたらいけないので、感想だけ書こうと思います。
フィッツジュラルドの直筆原稿がアメリカの大学の図書館から強奪されるところからお話が始まります。
その辺は、なるほどね〜〜って感じでで、すぐ終わっちゃいそうじゃない?って思ったのですが、途中からどんどん面白い展開になっていきます。
この本の原題は『Camino Island』です。
お話はこのカミーノ・アイランドを舞台にして展開していきます。
このカミーノ・アイランドがなんとも魅力的な場所なんです。
アメリカの映画やドラマではよく海辺の近くに家があって、そこに住んでいる人は自分の庭先に浜辺があるような感じのロケーションがありますが、ここもそんな感じ。
まあ、実際は砂がたくさん入ってくるし、嵐の時は大変そうだなと思うけれど、ああいう家に住んでみたいな〜〜なんて、ちょっとした憧れです。
おまけに、面白くて怪しい作家達が住み着いていたり。
そして、このお話の主人公の一人である書店主のブルース・ケーブル
この書店がまたとても魅力的❗️
こんな書店があるところに住みたい!
そしてブルースの生き方はある意味本好きにはたまらない感じです。
推理ものとしても読み応えがあるし、ブルース・ケーブルともう一人の主人公である作家のマーサー・マンのお話はそれだけでも面白い物語になっているし、カミーノ・アイランド自体の魅力もあるという、とても面白い本でした。
私は法廷ものはあまり読まないので、ジョン・グリシャムさんのお話は映画で見たかな?って程度で申し訳ないのですが、このお話はノンストップで読みました。
村上さんの翻訳も素晴らしいのだと思います。
訳者後書きで、この本は読まずにはいられないでしょと思って読んだら面白かったので翻訳しました、とあって、作家ならではのエピソードもちょっと書いてありました。
村上さん、こんな面白いお話を訳してくださってありがとう!と思いました。
この邦題は村上さんが考えたそうです🤗
この本が評判が良かったので、グリシャムさんは続編を書いているらしいです。
次の本も村上さんが翻訳してくれたら、買おう❗️