京都一条寺の恵文社で買った本
『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』 宮田珠己 網代幸介(画)
恵文社には欲しくなる本がたくさんあったけれど、その中でこれは連れて帰らなきゃとジャケ買いした本です。
なんだこの謎の絵は!
なんだこの変な題名は!
翻訳物だったらわかるけど、なんか変だぞ?
これは買わなきゃ!と思って買ってきました。
結果
やっぱりすごく変で、奇想天外ってところはあってた。
そして、読み進めるとありそうで無い物語。
主人公のアーサーのやる気の無さが絶妙。
この前に読んだパレスチナやキリスト教やなんだかんだのしがらみの中にあるとも言える教皇の命令で東の果てのキリスト教の王国を探しに行くのです。
アーサーの父が書いた『東方旅行記』というものをもとに。
アーサーの父、ジョン・マンデヴィルの書いた『東方旅行記』なるものは紛い物であるという前提なのですが、なんと参考文献にその『東方旅行記』があるのに気がついてまたびっくり!
本当にある本なんだ!
宮田さんは色々な資料をもとにこの本を書いたんだな〜。
大航海時代のヨーロッパの人たちの東方に対する考え方が溢れているってことか?
その東方の最も東にあったのは言わずもながの日本だったわけで。
この本の装丁と中の画に惑わされ(網代さんも相当変です)、宮田さんの資料をもとにしたと思われるアーサー3人組の旅に惑わされ、一緒に変な旅をして辿り着いたのは。。。。という楽しい読書体験でした。
やっぱり買ってきて良かった!
宮田さんはゆるい旅エッセイを書いていらっしゃるようで、ぜひ読みたくなったのでした。