長くなっちゃった夏休みも終わり、仕事もぼちぼち行ってますが暑さはまだまだ続く感じ。
今日はやっと32℃くらいになりました。蝉の声もヒグラシが加わり、トンボの姿も見かけるようになり、秋の虫が少し鳴き始めています。でもまだ暑い・・・
そんな中、まだまだ続く夏の読書週間
万城目学さんの『とっぴんぱらりの風太郎』
万城目さんの本を2冊再読した後、ずっと積読本になってたのを見つけて読みました。
再読した『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』や『鹿男あをによし』とは全く違う本。
本屋さんで見つけて買ったけれど、なぜか読まずに置いといたんですね。
今までの万城目本の中では一番厚い❗️
時代物、忍びの話と万城目さん?って読み始めました。
最初の方はいまいち話に入っていけなかった部分もあったのだけれど、途中からめちゃくちゃ面白くなって、最後はやめられないノンストップ本になりました。
主人公がちょっと暗いのは忍びだからね。でも、時代物であっても万城目さんの主人公は万城目さんの主人公だなって感じでした。
豊臣と徳川の争いの史実の中で、奇想天外でスピーディーで面白いストーリーがどんどん進んでいきます。
しかし、時代とは言え万城目さんの小説の中でこんなに血生臭いお話はなかったけれど、忍びのお話ですからね。
忍びのお話で明るくて戦わないってわけにはいかなですものね。
(忍びだから忍びだからと言ってしまうところを見ると、どうも私は忍びがあまり好きでないのかな😅)
でも、その中でも色々な仕掛けがあって長いストーリー全編を飽きさせずに読ませるのはさすがだなと思いました。
最初はいまいち共感できなかった風太郎がだんだん好きになって、最後は泣いてしまったのは内緒😉
次は変な取り合わせだけどアマゾンさんから着いた2冊
『電車男』中野独人
『笛ふき天女』岩田幸子
ああ、懐かしい『電車男』❗️
2004年に出版されて、ドラマ化されました。
私はドラマが好きだったな〜。(伊藤淳史くん結構好きですし😅)
テーマソングの「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」も好きだった。
しばらくして、この本を読んだのですが買ったのか借りたのか覚えていません。
なぜか急に読みたくなったけれど、家になかったのでアマゾンさん見ましたら、なんと1円❗️
送料はいるのですが、1円ですよ❗️
ううむ、これで良いのか?とよくわからないけど買ってみた。
掲示板の書き込みの形式のままで話が進んでいくという画期的な本。
ネットの形態がこの頃と今では変わっていて、二ちゃんって今でも賑わっているのかは不明ですが、この頃のオタクと呼ばれていた人々の感じがもはや懐かしいとは!
16年前の私は調べ物するくらいしかネットを利用してなかったと思います。
ブログを始めたのが2007年でしたから。
今『電車男』読むと、かえって新鮮な感じがするのだった。
凝った文字絵?もその当時の感じがすごいなって思うし。
ドラマはもっと色々な障害を追加していてより面白く作っていたので、本は結構あっさり進むのですが、楽しく読めました。
しかし、1円はないよね〜〜😅
そして『笛ふき天女』
獅子文六さんの本『娘と私』の最後の方でお見合いした方がこの岩田幸子さん。
獅子文六さんが60歳を過ぎて3回目の結婚をした相手の方です。
文六さんとの結婚生活の前に、幸子さんの生い立ちから39歳で結婚するまでを語られているのですが、この方は戦前はお姫様だったんです。
この本は①生い立ちの記 ②最初の結婚 ③獅子文六との日々の三章からなっています。私は獅子文六さんとの生活の前の①や②が興味深かった。
お父様は早く亡くされているけれど、旧藩主のお嬢様で戦争が始まる前までの生活は今とは全く違う爵位がある時代の上流階級のもの。
淡々と書かれていますが、全く違う世界を見ているようで、とても興味深く読めました。
そんなお姫様だった幸子さんが若く結婚したお相手は3年で亡くなってしまい、戦中、戦後は全く変わってしまった世の中に翻弄されますが、もともと持っている柔軟な考え方や環境への順応力の高さを発揮されて、素晴らしいなと思いました。
その後の文六さんとの生活も、今読むとすごい亭主関白を通り越しているような感じなのに、高齢で出産されたり、文六さんの晩年を支えたり、本当に強い人ってこういう方なんだなと思いました。長寿を全うされたそうです。
獅子文六さんの本から派生して読んでみましたが、時代の記録としても貴重なものだなと思います。阿川弘之さんや白洲正子さんとの交流もありお二人があとがきを書かれています。
この本は1986年に刊行されたものを、ちくま文庫さんが2018年に新たに文庫にして刊行したもののようです。ちくま文庫さん、GJ❗️
ということで、全く違うタイプの本を楽しみました🤗