岩澤の梵鐘・銅像

梵鐘・銅像造りや京都の話題を綴っていきます。

2021年 初釜 鋳造火入れ

2021-01-15 16:21:32 | 梵鐘
 小正月の本日、令和3年の梵鐘鋳造火入れ(初釜)を行いました。
口径3尺5寸(106cm)高さ207cm 重さ450貫(約1.6トン)の大鐘です。
液体となった銅と錫の合金が鋳型に流し込まれました。
新型コロナウィルス感染症の時期だからこそ、梵鐘の音色を聴いて多くの方に安らぎを感じて頂ければ幸いです。
逆境に負けず、今年も誠に徹した鐘づくり・銅像づくりに一同力を合わせて精進します。
 
                        合掌




令和2年除夜の鐘

2020-12-23 14:29:31 | 梵鐘
令和2年も残すところ、あと1週間余りとなりました。
いよいよ除夜の鐘を鳴らされる大晦日が近づき、今月は梵鐘の吊金具、撞木のメンテナンスのご要望が多く、各地へお伺いさせて頂きました。
 
大晦日の前に、梵鐘や鐘楼の点検をお勧めします。
梵鐘の吊り下げ後、10年以上の歳月を過ぎますと、金具などが腐食してくる場合があります。
以下、ご確認頂ければ幸いです。
  1. 梵鐘の吊金具のひび割れ ※特に海岸部は、サビなど腐食の程度が激しいので、十分ご注意下さい。
  2. 撞木の鎖、お堂と鎖をつなぐ吊元金具の腐食
  3. 撞木本体と丸いバンド金具に隙間ができ、外れやすくなっていないか
  4. 梵鐘自体のひび割れ(底面の部分(駒の爪とよばれる部分)にヒビがないか)
  5. 撞き座にまっすぐ撞木が当たっているかどうか
     
今年は新型コロナウィルスの影響で、オンラインで除夜の鐘を配信されるところもあれば、感染予防策を徹底され鐘撞きを行われるお寺様もおられると聞いています。
例年とは違った形での大晦日となりますが、来る年が皆様にとって佳いお年となることを心より祈念しています。
 
写真は、今年11月に火入れを行った口径3尺1寸(94cm)重量約1トンの梵鐘です。
 
来年も鐘造り、銅像造りに一同、精進致します。どうぞよろしくお願い致します。
 
                       合掌
 
 
 
 
 

10月の梵鐘鋳造火入れ

2020-10-30 14:20:21 | 梵鐘
過ごしやすく、秋らしい気候になりました。

今月初めに梵鐘、喚鐘の鋳造火入れを行いました。
今回は、来年岡山のお寺様へお納めする梵鐘で、寸法は口径2尺6寸(79cm)重量150貫(約560kg)です。
砂で作った鋳型に1000度以上の銅と錫の液体を流し込み、鋳造を致しました。
「湯」と呼ばれる金属の液体のオレンジ色は美しく感じられます。




夏の鋳造火入れ

2020-08-07 15:28:29 | 梵鐘
7,8月は、梵鐘口径2尺1寸(63cm)と灯籠の鋳造火入れを行いました。
梵鐘には、世界平和を願い、ご先祖様を供養する文言が刻まれています。
 
これからお盆の時期になり、今年はコロナウイルスの影響で帰省が叶わない方もおられることと思いますが、
ご先祖様を供養する心は大切にしたいものですね。
 
 
 

梵鐘鋳造火入れ

2020-06-19 14:23:42 | 梵鐘
本日は、九州に納める梵鐘口径2尺(約60cm)、重量60貫(約225kg)と喚鐘、風鐸の鋳造火入れを行いました。
梅雨の時期で、朝から雨が降っていましたが、不思議なことに、おかげ様で鋳造の間は雨が止みました。

風鐸とは、お寺の堂や塔の軒の四隅などにつるす青銅製の鐘形の鈴のことです。