令和2年も残すところ、あと1週間余りとなりました。
いよいよ除夜の鐘を鳴らされる大晦日が近づき、今月は梵鐘の吊金具、撞木のメンテナンスのご要望が多く、各地へお伺いさせて頂きました。
大晦日の前に、梵鐘や鐘楼の点検をお勧めします。
梵鐘の吊り下げ後、10年以上の歳月を過ぎますと、金具などが腐食してくる場合があります。
以下、ご確認頂ければ幸いです。
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梵鐘の吊金具のひび割れ ※特に海岸部は、サビなど腐食の程度が激しいので、十分ご注意下さい。
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撞木の鎖、お堂と鎖をつなぐ吊元金具の腐食
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撞木本体と丸いバンド金具に隙間ができ、外れやすくなっていないか
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梵鐘自体のひび割れ(底面の部分(駒の爪とよばれる部分)にヒビがないか)
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撞き座にまっすぐ撞木が当たっているかどうか
今年は新型コロナウィルスの影響で、オンラインで除夜の鐘を配信されるところもあれば、感染予防策を徹底され鐘撞きを行われるお寺様もおられると聞いています。
例年とは違った形での大晦日となりますが、来る年が皆様にとって佳いお年となることを心より祈念しています。
写真は、今年11月に火入れを行った口径3尺1寸(94cm)重量約1トンの梵鐘です。
来年も鐘造り、銅像造りに一同、精進致します。どうぞよろしくお願い致します。
合掌