まずは完成した方から…
2003年に描いた雀さんです。
「雀」というお店のメニューの扉絵に描きました。
お手本にさせていただいたのは
和田剛一さんの「WING野鳥生活記」(小学館刊)という写真集です。
鳥を描くのは初めてでしたが、お手本の構図が抜群で、絵そのものより
「群れててカワイイ!」と「群れ」に嬉しい反応が頂けて、誉め言葉に飢えてた私はつい「調子にのりました」
で、
もっと群れたらもっと褒めてもらえるかも!…と、
望まれてもいないのに描き始めたのが
コレ↓
鳥を描くうえで一番難しいのは、「足」…と思います。
枝に確かに止まっている。枝を掴んでいるんじゃなくって、「止まっている」
この止まっている。という感じがモヤモヤするので、漢字ではどう書くのか辞書で調べてみたら
「止まる」ないしは「留まる」
(鳥・虫などが)何かにつかまって休む。
…とあって、「そうか、留まるのか。」ってことは、別に動きが止まっているわけじゃなくて、滞留する?あ、いや、逗留 かな?…と、余計にこんがらがってきてわからなくなっちゃった。
因みに雀の趾は前に3本後ろに1本の合計4本、1本が後ろについている足を「三前趾足(さんぜんしそく)」と呼ぶのだそうです。
なんて寄り道はさておき、
足以上に筆を止めたのは、「顔」、力が入り過ぎてしまいました。
いつも目にしているものほど難しい。
ちゃんと雀に見えるだろうか…もっとなんとかならないだろうか…などなど
自信がない分、力づくで何とかしようとしてしまい、気が付いたら
まるでガッチャマンの悪者みたいにしてしまいました。
きっと私は、こんな顔して描いていたんでしょうね、
因みに、雀の頬にある黒い模様、これは「ニュウ」 と呼ぶそうです。
類似種のニュウナイスズメ(夏鳥または旅鳥。)にはこの模様がなく、その為、「ニュウ」がないから、ニュウナイスズメ…なんて、、、
まさか、そんな昭和ギャグ、鳥の名前にする?かどうか、そこいら辺の事情はは不明ですが、とにかく、こんな風によそ見ばっかりしてたから、
枝に止まるどころか「筆が止まってしまった、、、」
次はもっと練習して、肩の力抜いて、可愛く描けるように頑張るから
許してね。