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そう言えば…

タイタニック25周年

「タイタニック」は、ジェームズ・キャメロン監督・脚本による1997年公開のアメリカ映画です。その名作が25周年ということで再上映されます。
良いものは古くならないのですね。



・あらすじ
1912年、1500人余の乗客を乗せ北大西洋に沈没したタイタニック号。その引き揚げ作業の現場に、生存者で101歳になった老女ローズ登場するところからこの物語ははじまります。
没落した上流階級の娘ローズは、親が家名の存続のために勝手に決めた政略結婚が嫌で人生に絶望。船の舳先から飛び降り自殺を図ろうとします。偶然ローズを助けたのは、三等客室の乗客で、貧しい画家志望の青年ジャック。二人はすぐに恋に落ちますが、お互いの事を知るうち身分の違いに苦しみます。


やがてタイタニック号は氷山に衝突、沈没を始めます。
救命ボートは人数分用意されておらず、船内ではさまざまな人間模様が繰り広げられていきます。

・ジャック・ドーソン役/レオナルド・ディカプリオ




画家志望の貧しい青年ジャックを演じたレオナルド・ディカプリオは、1974年カリフォルニア州出身。
1993年に出演した『ギルバート・グレイプ』で、19歳の若さでアカデミー助演男優賞にノミネートされます。
その後は「太陽と月に背いて」「ロミオ+ジュリエット」への出演で人気を博し、「タイタニック」で一躍スターに。


それほどの人気にもかかわらず、アカデミーには縁のない俳優と言われてきました。(2006年の「ディパーテッド」で取った!と思ったけど)が、
2016年の『レヴェナント: 蘇えりし者』への出演で、悲願のアカデミー賞主演男優賞受賞を果たしました。実に5度目のノミネートです。


・ローズ・デウィット・ブケイター役/ケイト・ウィンスレット



母親に命じられるままに政略結婚を強要される上流階級の娘ローズを演じたケイト・ウィンスレットは、1975年イングランド、バークシャー州出身の女優です。1994年「乙女の祈り」で本格的に映画デビュー。1995年「いつか晴れた日に」でアカデミー助演女優賞にもノミネートされました。
「タイタニック」以降は「エターナル・サンシャイン」や「リトル・チルドレン」で高い演技力を評価され、2008年の第81回アカデミー賞では「愛を読むひと」で主演女優賞を受賞しました。

ちなみに、私は彼女の映画では2006年のハリウッド映画「ホリデイ」(キャメロン・ディアス/ジュード・ロウと共演)が一番好きです。

レオナルド・ディカプリオとは本作以外でも「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」で共演。現在も親友の関係で、家族ぐるみ交流が続いているそうです。

・ジャックが死ななければならなかった理由

映画「タイタニック」でもっとも泣かせるシーンといえば、ジャックがローズを救うため自ら海に沈み、犠牲となるシーン。

しかしローズが乗っていたドアには、ジャックも乗れるスペースがあったという見解が多いようです。
助かる余地があったのに、なぜジャック海に沈み命を落さなければならなかったのか?

その理由について、監督のジェームズ・キャメロンは後に米紙「Vanity Fair」に語っていました。
「これは死と別れについての映画であり、ジャックは死ななければならなかったんだ」…と。
確かにこの物語は、生存者であるローズが語る「ジャックとの悲しくも美しい思い出」の回想録です。
その悲劇があったからこそ、エンディングは美しく素晴らしいものになりました。つまりジャックが犠牲となり死んだのは、物理的な理由ではなく「芸術的な理由」だったというわけです。

あとちょっと

・ジャックは未来からやってきた?!

「タイタニック」の都市伝説で有名なものに、レオナルド・ディカプリオ演じるジャックは未来からやってきた、という説もあります。
理由として、ジャックが劇中の会話で語っている出来事が、タイタニック号沈没後のことだったという点から発しているようです。

・彼がウィスソータ湖での釣りに関して話すシーンがありますが、この湖は人口の湖で、タイタニック号沈没の5年後に作られました。

・ジャックはローズを「サンタモニカ・ピアに連れていく」という約束をします。しかし、彼が語るジェットコースターが完成するのはタイタニック沈没から実に4年後。2人がタイタニック号に乗っていた時はその工事すらされていませんでした。

これらのことから、ジャックは未来からローズを救うためにやってきた、という都市伝説が噂されています。

さらに、もうちょっと

コーラの人形



右ページ:バート・カートメル(スタントマンのロッキー・テイラー)とその娘コーラ。
コーラの抱く人形は映画の冒頭で、ROVライトが海底に散らばった残骸をゆっくりと照らし出すシーンにも登場します。
生気のない人形の頭だけが水に揺れる↓このシーン



監督のジェームズ・キャメロンは、「エイリアン2」でも少女ニュートに人形を抱かせて、不吉な予感を抱かせる司会者のように効果的に使っていました。

そしてその「エイリアン2」で女性兵士バスケスを演じていたジャネット・ゴールドスタインもコーラと同じ3等船客として登場してて、クライマックスでは沈みゆく船室で子供たちにおとぎ話を聞かせていた。

私はこの3等船客たちのシーンがとても好きで、勢いで描いてみたけど


無理だったみたい。

最後に
つくづく、タイタニックが洋画で良かったと思います。
洋画だと客観的に美しい映画として鑑賞できるけど
もし邦画だったりしたら感情移入しちゃって、頭の中でパニック映画として記憶しちゃうって思う。
遠い異国の悲劇だと分かっているから、こんなんしていていられるけれど、もし、もし佐渡汽船だったら?

うー、、もう乗れません。でも乗らないとユニクロ行けないな。


 


参考資料として
ジェームズキャメロンのタイタニック
JAMES CAMERON'S TITANIC
株式会社 竹書房刊

 

コメント一覧

iwashinbo
>motsuaruto さんへ

コメントありがとうございます。
私の拙い落書きがそんな大切な思い出を想起させる切っ掛けになったとしたらこんなに嬉しいことはありません。

映画のガイドブックによれば、あの絵はキャメロン監督自身が描いたスケッチらしいです。
焦点のある写真と違って絵は存在のすべてを描く、だから、重みや感情や、その時そこにしかない時間、熱っぽさまで、まるで真空パックのように保存して、場面を切り取る「写真」とは違う趣になるのだと思います。

それに鉛筆や木炭といった色彩がシンプルなスケッチには独特のウェット感があって、とても好きです。

色って一瞬で目に入って印象を決めるでしょう、ところがシンプルなスケッチは見る側にも絵に参加させてくれる、余地みたいなものを残してくれている気がして、何度見てもグラっとさせられます。

>僕が人物を鉛筆スケッチし始めたのはこの映画の影響大なのです。

motsuarutoさんの映画の絵、見たいです!見たい!見たい!
motsuaruto
おはようございます。僕が人物を鉛筆スケッチし始めたのはこの映画の影響大なのです。初めて人物スケッチをしたのは1995年シンガポールでしたがその後この映画を観て積極的に人物スケッチを始めました。映画のトップシーンで海底に沈んでいた鉛筆スケッチが登場してヒロインがこのmodelはわたしです、という場面が今でも忘れられません。そうなんだ絵画はこんなにロマンチックな印象を与えてくれるのだ、写真などまねのできない良さがあるのだと実感したのでした。(笑)今日も元気に過ごしましょう。拝。
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