こんばんは、安井ふみです。
大阪南寄り住まいの50代独男です。
今回のブログタイトルの元ネタの『いろはカルタ』の一枚『犬も歩けば棒に当る』って確か二通りの解釈があって、
ここはgoo繋がりということで『goo辞書さん』から意味を引用させていただきます。
“1. 何かをしようとすれば、何かと災難に遭うことも多いというたとえ。
2. 出歩けば思わぬ幸運に出会うことのたとえ。”
で、今回の私は2の方になります。
それは先月の上旬に書店の文庫コーナーを漁っていた時、
『ルビンの壺が割れた』宿野かほる
と言う本を見つけました。
新潮社さんから画像拝借。
(拝借画像には帯がありません。)
タイトルを見て一瞬、過去のNHKの番組タイトル『ルソンの壺』を思い出していました。
でもこの本のタイトルは『ルビン』なのですね。何だろうって感じでした。
それにしても巻かれた帯に書かれてあったキャッチコピー の『大どんでん返し』の言葉にとても惹かれました。
私も『大どんでん返し』されたいです。
『面白い』とも書かれているからには読みたくて仕方なくなります。
『口コミで20万部』ともあり、どれだけ面白いのやら。
(ただ恋愛ものなのが私的に引っかかりはしました、騙し合いとかなら面倒くさいなと。)
で帯の背表紙には小さく『新潮文庫の100冊』の文字が。
それを見て私は、「もし先月に知っていれば、ステンドグラスしおりがもらえていたのか!」と思ったものです。
この本は絶対夏の時期の『新潮文庫の100冊』のコーナーに並んでいて、多分私は後ろ表紙のあらすじ紹介も読んだと思うし、帯も見たはずでしょう、がその時は全く興味なかったようです。
それが後になってこの驚き。
きっと他人から見れば、かなりくだらなく強引だろう悔しさを私はけっこう感じていたものでした。
その時、興味なかったのだから『仕方ない』のにその度を越しています...。
そうしたら私の中の低次元な思考活動が始まります。
“もう、特製しおりがもらえないなら、今買っても仕方ない。”
“でも、気になるな。”
“でも、買ったまま読んでない本がかなりあるし。”
“でも、読みたいと思った時がほんと読書日和だしな。
しかもこの本、薄くてすぐ読めそう。”
私が買うのにためらう手助けをしていたのは、この本の表表紙のイラストのバックから背表紙までが黒色で、紙質が丈夫でないのもあって棚に並んでいる時点で、すでに背表紙上の左右が傷んでよれて白くなっているんですよね。
読書になんの支障もなく別にたいしたはないのですが、黒ゆえに白がよく目立つのですよ。
その後、用事のついでであちこちの書店でとりあえず確認するもののどれもに似たような背表紙の上左右の感じ。
傷みやすい背表紙に完璧を求めるつもりはなかったのだけれど、ふと『意外と古本屋さんのほうが綺麗な状態の物があるかもしれない』ことを、これまでの経験から身に染みていたので古本屋さんで買う事を決めました。
ベストセラーなので『BOOK・OFF』なら110円コーナーにずらーと並んでいそうなのはたやすく想像できました。
それに書店の物より綺麗でなくても当然で、110円なら背表紙だけでなく本体もそれなりの状態になっていても納得はできますし。
何せ特製しおりを手に入れられなかった無念も『仕方なさ』から消えるだろうし(まだ言うかこの人…)。
そんなこんなで、いつかは『BOOK・OFF』に行く予定を頭の隅に入れていました。
それが休日の昨日10月1日、出掛けることとなりました。
本当は樽井ビーチに久々行きたかったものの、この日『最高気温31℃って普通に昔の夏ではないか!それを楽しむ気分ではない』とあきらめて、ふと行き先を考えたら『BOOK・OFF』になりました。
(出掛けてみると、やはり陽射しは秋のはずなのに普通に暑かったです。)
と言っても、我が家に近くと呼べる距離にブックオフはなく、電車で出掛ける本格的な『お出掛け』となります(車で行けるところもあります。でも気楽にふらふら歩きたいので電車・歩きがメインの私のお出掛けです)。
で目的の110円・220円文庫コーナーにありました。帯無しで、しかし一冊のみ。
『ベストセラー故のずらーと並ぶ』様子の勘はハズレました(その代わり乾くるみの『イニシエーション•ラブ』かズラーと並んでいましたよ)。
この一冊はなんと『背表紙は白』の上、手に取ると紙にコーティングしてあって水分にある程度耐えれるツルツル仕様でした。
どうも旧版のようでそれに表紙がにぎやかで、今販売しているのとはかなり違いましたが。
そして一応、中を確認すると、な、なんと特製しおりが入っているではないですか!!
(あのお皿を使用)
今年のステンドグラスしおりではなく、過去のバージョンのしおりではあるものの、こんな形で私のノベルティー取得欲が満たされようとは。
とても幸せな気分となりました(単純な私)。
それから気を良くして、他に気になる本を3冊も買ってしまって(こうして我が家にどんどん本がたまっていくのです...)。
以前はよく、浮いた気持ちの時その思い込みのまま『これは虫の知らせでいいこと(又は自分の欲っするもの)とがあるかも』で出掛けて、
何も出合わないまま、意気消沈して疲れだけが倍増して帰ることがよくありました(ほとんどです…)。
そんな時が続いて、いつのまに出掛けることに過剰な期待を持たないようになっていました。
かっこよく言えば学習したのでした。でもなんかそうしている内にウキウキ感もどんどん無くなっていきましたわ。(そもそも過度な期待がよくないのですけどね。)
そんな中でのこんな『犬も歩けば棒に当たる』今日でした。
しかし、こんな“嬉しい楽しいブログ話題を書く時に限って、何か過不足のものが何かある”なんて、そんな悪い予感にかられ、
帰り、書店が入っている商業施設のある少し遠い最寄りの駅で降りてみて、棚に並ぶ『ルピンの壺が割れた』を探すと、
な、なんと少し頼りない紙質は変わっていないものの背表紙のみが白バージョンに変わっているのが販売されていましたよ!
悪い予感はこれか!!
私が気にしていた部分が改善されて、まさかこんな情報更新がされていたことになろうとは!
もしヘビーな閲覧者さんが黒い背表紙が気になって確認しに行ったのなら、「いや、自分がその本を見に行った時、背表紙は白でしたけど」なんて、ややいこしいところになるところでした。
予感に駆られて確認の行動をすぐに移して良かったでした。
悪い予感ではあったものの、こうして間違った情報を修正できたとういう事で良い予感でもあったと気が付きます。なかなか人生は奥深いものです。
あんなにこだわった背表紙のことで、最後の最後で『大どんでん返し』が私を襲うとは思ってもみませんでしたよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
「いつか読書レビュー、書きたいです」と本を買う度に書いている気がする『レビュー欲』、ずっとブログに書き続けていますね…。