沖縄・台湾友の会

《台湾に興味のある方》《台湾を愛する方》《不治の病・台湾病を患ってしまった方》皆んなで色々語り合いたいものです。

やっぱりそうだったのか。身内にスパイがごまんといたってわけだ。   徐々に明らかになったウクライナのダークサイド

2022-07-20 13:54:38 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
      令和四年(2022)7月19日(火曜日)
          通巻第7408号  <前日発行>
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やっぱりそうだったのか。身内にスパイがごまんといたってわけだ。
  徐々に明らかになったウクライナのダークサイド
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 首をかしげた事故報道だった。
7月17日、ギリシア北部の山林地帯にアントノフ輸送機が墜落して炎上、乗組員7名は全員がウクライナ人だった。アントノフはウクライナの民間会社所有だった。

 発表によればセルビア製の地雷など武器を積み込み、バングラデシュへ向かうべくセルビアを飛び立ったばかりだった。地雷のほか有害物質が積み込まれていた可能性があり、消防団員が負傷した。

 なぜセルビアの武器をウクライナが? セルビアはロシアに味方するバルカン半島の軍事国家である。バングラデシュはなぜ武器をインドから買わないで、セルビア製を買い付けるのか。安いか、支払い条件が良いのか。目的は不明だが、ミャンマーとの国境対策であろう。

 さて18日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ペネディクト検事総長と、パカノフ保安庁長官の二人を更迭した。保安庁といえば、ロシアにおけるFSB、米国のFBIに相当するはずだが、解任理由はロシアのスパイが夥しく出た責任を取らせたという。

 親ロシアのFSB職員等が、そのままロシア側占領地に居座っているばかりか、とくに西側の兵器搬入ルート、中継場所の情報が漏れており、すでに検察は651件を取り調べているという。ウクライナに情報中枢に最大の欠陥があったことになる。

 米軍の虎の子ハイマースは隠蔽場所の機密が漏れ、ロシア軍のミサイル攻撃で破壊されたばかりである。

AC 論説No.901 バイデン再選のジレンマ

2022-07-20 13:51:45 | 日記
AC通信No.901 (2022/07/16)
AC 論説No.901 バイデン再選のジレンマ

バイデンが昨夜、イスラエルとサウジアラビア訪問から戻ってきた。バイデンの傀儡師たちはアメリカ
国内におけるバイデンの人気が日毎に下落しているので、外交上の成功で人気を取り戻そうとしてイス
ラエルとサウジの旅を企画したといわれている。それなのにバイデン外遊の結果はホロコースト記念館
での大きな失言と、サウジのプリンスに石油の増産を懇願したが相手にされず失敗に終わった。

アメリカ国内には石油の生産能力があるのに自国の生産を禁止してサウジに増産を懇願するのは誰が見
ても不合理だ。

バイデンはイスラエルのホロコースト記念館で「紙に書いた原稿」を読み上げる講演で取り返しのつか
ない失敗をした。ナチスドイツの行ったユダヤ人600万人虐殺を記念するホロコースト記念館
(Holocaust Memorial Musium)で、紙に書いた原稿の「600万人虐殺のホロコーストの恐怖(Horror)
を忘れるな」という箇所を「ホロコーストの栄誉(Honor)を忘れるな」と読んでしまったのである。ア
メリカの主要メディアはバイデンの失敗を報道しなかったが、保守系メディアは大きく報道した。

原稿を読み上げる時の失敗は前にもあった。ホワイトハウスではテレプロンプターの原稿を読み上げる
と言われているが、二週間前にテレプロンプターで流れてきた文字の、「前の言葉をもう一度繰り返す
(Repeat that line)」という箇所をそのまま大声で読み上げて記者たちの失笑を買った。バイデンは既に
操り人形にすぎない。傀儡師たちが苦心して彼を盛り立てようとしても失敗するのだから救いがない。

イスラエルでの失言の後、民主党内部で来たる2024年の総選挙にバイデンの出馬を阻止しようとする動
きがあったという報道があった。メディアの公表による民間のバイデン支持率は32%以下となった
が、民主党内部でもバイデンの支持率は35%と言われている。ところがバイデンはイスラエルで記者
に再選に出馬するかと聞かれて「勿論だ。民主党の若年層の92%は再選を支持している」と答えた。
この数字がどこから出たのか知らないがメディアの報道ではない。

本人は再選に意欲満々だが民主党内ではバイデンが出馬すればカーター再選の時と同じように惨敗する
と心配している。だが民主党が抱えているジレンマはバイデンの代わりに誰を立てるかである。バイデ
ンの代わりになる人物がいない。

バイデンが出馬するといえば公然と反対できる人はオバマしかいない。だがバイデンでは勝てないだけ
でなく惨敗する。バイデンの代わりになる人は席次から言って副大統領のカマラハリスで、本人も意欲
満々である。だがハリスは就任以来、無能、無作為で失言や失態が多いことで知られ、民間の人気はバ
イデン35%に対するハリスの25%、つまりバイデン以下だから党内でハリスを推薦する人は居な
い。ハリスの次に名前が上がっているのがヒラリーで、彼女もまだ色気があるけれど、国民のヒラリー
嫌いはハリス以上、おそらく支持率はかぎりなくゼロに近いはずだ。

このような候補者不在の状況下で、最近はカリフォルニアのニューソム州長(Gavin Newsom)がフロリ
ダに行って講演したり、バイデン不在の間にホワイトハウスを訪問するなどで、大統領選に出馬するつ
もりだろうと噂されている。だがニューソムはカリフォルニア州で弾劾され、去年秋の投票で弾劾が失
敗したばかりの人物なのだ。

現状では2024年の総選挙にバイデンが出馬したら負ける。しかしバイデンの代わりになる候補者、ハリ
ス、ヒラリー、ニューソムなど、当選する可能性はほとんどない。しかも三人以外に候補者は居ない。
民主党のジレンマはバイデンが出てもダメ、出なくてもダメ(Damned if you do, damned if you don’t)で
ある。