「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和四年(2022)7月19日(火曜日)
通巻第7408号 <前日発行>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
やっぱりそうだったのか。身内にスパイがごまんといたってわけだ。
徐々に明らかになったウクライナのダークサイド
****************************************
首をかしげた事故報道だった。
7月17日、ギリシア北部の山林地帯にアントノフ輸送機が墜落して炎上、乗組員7名は全員がウクライナ人だった。アントノフはウクライナの民間会社所有だった。
発表によればセルビア製の地雷など武器を積み込み、バングラデシュへ向かうべくセルビアを飛び立ったばかりだった。地雷のほか有害物質が積み込まれていた可能性があり、消防団員が負傷した。
なぜセルビアの武器をウクライナが? セルビアはロシアに味方するバルカン半島の軍事国家である。バングラデシュはなぜ武器をインドから買わないで、セルビア製を買い付けるのか。安いか、支払い条件が良いのか。目的は不明だが、ミャンマーとの国境対策であろう。
さて18日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ペネディクト検事総長と、パカノフ保安庁長官の二人を更迭した。保安庁といえば、ロシアにおけるFSB、米国のFBIに相当するはずだが、解任理由はロシアのスパイが夥しく出た責任を取らせたという。
親ロシアのFSB職員等が、そのままロシア側占領地に居座っているばかりか、とくに西側の兵器搬入ルート、中継場所の情報が漏れており、すでに検察は651件を取り調べているという。ウクライナに情報中枢に最大の欠陥があったことになる。
米軍の虎の子ハイマースは隠蔽場所の機密が漏れ、ロシア軍のミサイル攻撃で破壊されたばかりである。
令和四年(2022)7月19日(火曜日)
通巻第7408号 <前日発行>
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やっぱりそうだったのか。身内にスパイがごまんといたってわけだ。
徐々に明らかになったウクライナのダークサイド
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首をかしげた事故報道だった。
7月17日、ギリシア北部の山林地帯にアントノフ輸送機が墜落して炎上、乗組員7名は全員がウクライナ人だった。アントノフはウクライナの民間会社所有だった。
発表によればセルビア製の地雷など武器を積み込み、バングラデシュへ向かうべくセルビアを飛び立ったばかりだった。地雷のほか有害物質が積み込まれていた可能性があり、消防団員が負傷した。
なぜセルビアの武器をウクライナが? セルビアはロシアに味方するバルカン半島の軍事国家である。バングラデシュはなぜ武器をインドから買わないで、セルビア製を買い付けるのか。安いか、支払い条件が良いのか。目的は不明だが、ミャンマーとの国境対策であろう。
さて18日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ペネディクト検事総長と、パカノフ保安庁長官の二人を更迭した。保安庁といえば、ロシアにおけるFSB、米国のFBIに相当するはずだが、解任理由はロシアのスパイが夥しく出た責任を取らせたという。
親ロシアのFSB職員等が、そのままロシア側占領地に居座っているばかりか、とくに西側の兵器搬入ルート、中継場所の情報が漏れており、すでに検察は651件を取り調べているという。ウクライナに情報中枢に最大の欠陥があったことになる。
米軍の虎の子ハイマースは隠蔽場所の機密が漏れ、ロシア軍のミサイル攻撃で破壊されたばかりである。