今まで、7MHz用の放射板直径は14~15cmとして作成してきたが、どうも放射板面積を考慮すると小さいかも知れないという事で、直径20㎝の放射板と比較してみた。
調整・測定値ではほとんど差がない事が分かった。SWR1.5⇔1.5の帯域は、直径20㎝のほうが約50kHz と直径14~15㎝より若干狭かったが、作り方の誤差の範囲かなと思う。(実際の飛び具合に差があるか、実験はこれから)
ならばと、直径11㎝の放射板(7MHz用)と比較してみたが、結構差がある事が分かった。
空芯トランスマッチでは、
Φ20cmのほうが、一次7弱巻き:二次30弱巻きでマッチングがとれた。(Imp約918Ω)
Φ11cmのほうは、一次7弱巻き:二次27弱巻きでマッチングがとれた。(Imp約744Ω)
FT114-43材に巻いたトランスマッチでは、
Φ20cmのほうが、一次5巻き:二次11巻きでマッチングがとれた。(Imp約242Ω)
Φ11cmのほうは、一次5巻き:二次7巻きでマッチングがとれた。(Imp約98Ω)
SWR1.5⇔1.5帯域は、
Φ20cmのほうが、空芯トランス、FT114-43とも50~60kHzあった。
Φ11cmのほうは、空芯トランス、FT114-43とも30kHz前後と狭かった。
やはり、放射板が小さすぎると不具合がある。
それと、空芯トランスマッチではIマッチングImpがとても大きくなり数百~1kΩ弱となるのに、フェライトコアの場合は大きくても200~300Ω前後だ。
放射板が小さい場合のImpが小さくなるのは良くないと思う。