だらずだらじゃず・本音ジャズ

№2 パルス的ブチ切れ音で逝かす《ボブ・ロックウエル(ts)》

単調で淡々の下手クソ・バラード。
イテンポな曲は別人の如し。
ブチ切れ音がドラムと絡みイテンションな次元へ。
②『オン・ザ・ナァッチュ』(87)
《On The Natch/Bob Rockwell(ts)》
ボブ・ロックウエル(ts)、バッチ・レイシー(p)、エスパー・ランドガード(b)、
ジュアキス・ウオティラ(ds)。
 
このレコードは①の2年前に録音、①はピアノレス・トリオ。
ピアノの無い音場空間を埋めるメロディアスなフレーズが吹けないロックウエル。
このアルバムでも、ラードが全くダメ。
強弱・抑揚の無い調なロングトーンが淡々と続く。

ところが、ハイテンポな曲ではテンションの高い張感溢れるアドリブを聴かす。
歌心のない奴は、ハイテンポな曲で単調な上り下りのフイレーズになりがち。
ここでは、ロングトーンとルス的・ブチ切れ音を絡ませ、追い込むように吹く。
ブチ切れ音の連続が緊張感をドンドン高めていく。

叉、ドラムがイイ。
巧くサックスと絡ませ、圧倒する音圧と緊張感で筋梗塞を喰らいそうだ。


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