だらずだらじゃず・本音ジャズ

№3 イタリアが喰い潰された《フランコ・アンブロゼッティ(tp)》

破れカブレ・き響きのベニー・ウオレス。
タクソ・モードのイタリア野郎・フランコ。
ウオレス!!陽気ボケのイタリアをい潰す。
②『クローズ・エンカウンタ』(78)
《Close Encounter/Franco Ambrosetti(tp)》
フランコ・アンブロゼッティ(tp,fl-h)、ベニー・ウオレス(ts,ss)、
ジョージ・グルンツ(p)、マイク・リヒモンド(b)、ボブ・モーゼス(ds)。
 
このレコードはベニー・ウオレス(ts)狙いで買った。
アンブロゼッティは、どうも好きになれない。
イタリア風土のせいか、やたらと明るい。
ヘタクソなモード奏法は音階練習にしか聴こえない。

ウオレスは80~82年録音を4枚紹介したが、全て1ホーン。
①『The Free Will』(80) 
Blog №1「テナー版E.ドルフィーが降って来る」(2019.10)~№4

今回は2ホーン、1人ヨガリの演奏者がどんな演奏をするのか?
どのアルバムもアドリブ・スタイルは馬鹿の一つ覚えの如し。
その極致はアルバム④『プレイズ・モンク』、まるでモンクのテナー版。
セロニアス・モンク(p)の何倍もの音数をテナーで演ってしまう。
1音毎に音が上下にノタウチ回る。
 
このレコードの特徴(78年録音)は、1音毎に音が上下に動き回らない。
音質は変らずサックスの壊れた音、モード奏法に準じたフレーズ。
A#3の曲が凄まじい。フリーキー、破れかぶれの騒音が泣き響く。
こんな爆発的アドリブは以前紹介の4枚・80年代では演ってない。
 エリック・ドルフィー(as)のテナー版は、このレコードがベスト。

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