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だらずだらじゃず・本音ジャズ

№0 広大なアメリカ・大地の香り《ハンク・モブレー(ts)》

♪~♪ ご訪問ありがとうございます。
    ジャズサックス「ハンク・モブレー」のレコード紹介です。♪~♪ 
 
アメリカの広大な地の香り!
柔かく・膨らみのあるオームトーン!
相棒に「慮がち」な人柄が・・・
〇ハンク・モブレー(ts)

トウモロコシ、ジャガイモ畑の平線が彼方に見える。
or グランドキャニオンの「荒くれた大地」。
そのいが漂うテナーサウンド。

柔かく・膨らみのあるォームトーン。
次から次へと「湧き」上がるフレーズ。
優雅で、心を包み込むメロディーがジャズシーンを描く。

S.ロリンズの男らしさ、堂々とした力強さは無い。
J.コルトレーンのようにスピード感、斬新さも無い。
となれば、B級ジャズマン?
むしろ、B級の方々に愛らしさを感じてしまう。

モブレーを大雑把に年代毎に聴くと、
(1)50年代
『ハンク・モブレー・カルテット』(57)、弱冠27歳での初リーダ作。
H.バップ剥き出し、バリバリ吹きまくる。

(2)60年代
『ソウル・ステーション』、『ロール・コール』、『ワーク・アウト』。
モブレー・ベスト3のアルバム、この頃の大ファン。
夢のような「高揚」感で満たしてくれるテナーサウンド。
 
面白いのは、
『ソウル・ステーション』のメンバーはF.ハバード(tp)が加入。
半年後に『ロール・コール』をワンホーンで録音。
この2枚のモブレーは全く異なる。
相棒に「慮がち」な性格・人柄をみせる。
モブレーを嫌う人はこの遠慮がち「穏やかさ」を嫌になる。

アメリカ大地「土の香り」のハンク・モブレー。
脚光を浴びるEUジャズには、この「土の香り」はない。
ローマの「石畳」の香りでもあれば面白いが。

♪~♪ モブレー3大傑作盤の1枚、「ソウル・ステイション」をお聴き下さい

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