カンボジアだより シーライツ

国際子ども権利センターのカンボジアプロジェクト・スタッフによるカンボジアの子どもとプロジェクトについてのお便り

カンボジアでの国際子ども権利センターの活動1

2004年10月14日 13時31分28秒 | 人身売買防止プロジェクト(意識啓発)
みなさん、こんにちは。2003年8月からカンボジアで活動を始めた国際子ども権利センターの甲斐田万智子です。国際子ども権利センターでは、インドなどの南の国で子どもの深刻な権利侵害の問題に取り組んできましたが、カンボジアでは、子どもの人身売買、性的搾取をなくす活動をしています。

まずは、「人身売買防止のための意識啓発とネットワークづくり」プロジェクトを紹介します。

これは、子どもを性的搾取や強制労働から守るために現地NGOであるHCCが実施している農村における人身売買防止ネットワークづくりを支援するものです。農村のキーパーソンつまり村長や僧侶、学校の教員、高校生などに子どもの権利、人身売買、有害な労働などについて研修を通じて伝え、意識化することから始めます。その後、人身売買業者が村に入ってきたときは彼ら自身が警察に通報したり、子どもを都会に出稼ぎにやろうとする親たちを説得し引き止めたりすることができるようになります。
 今後は、人身売買の危険をおかして親が子どもを出稼ぎに出すのを防ぐことができるように、収入向上プログラムや小規模融資の活動も始めたいと思っています。ぷれ
この写真は、プレイベン州のコンチャイミア郡で子どもの権利・人身売買についての研修をおこなったときの写真で、村長や女性リーダーに交じって少女たちが真剣に学んでいました。彼女たちは学校に戻り、学んだことを仲間に伝える活動をしています。