みなさんこんにちは、平野です。
これまで農村の子どもたちの様子を紹介したり、農村の貧困に焦点を当てることはありましたが、都市の子どもたちや都市の貧困については触れてきていませんでした。今回から、連続して、あるいは断続的に、プノンペンのスラム街からのレポートをお届けします。
【アソコとあまりににも違うココ】
独立記念塔や大きなカジノからもほど近く、国際機関の事務所や洒落たレストランのあるエリアからもそう離れていない、プノンペンの中心部の一角に、4階建ての崩れそうな団地がたっています。あきらかに築30~40年経っていそうなこの建物とこの団地の裏にくっつくように沿っている通りとそれを囲む家々、これがプノンペンに数あるスラム街のうちの一つ、「ブルデン」(ビィルデンィングがなまったもの)と言われる一帯です。
私と知り合いのカンボジア人男性は、そのスラム街のすぐ近く、本当に目と鼻の先にある複合商業施設「プノンペンセンター」の駐車場にバイクを停めました。この施設にはコンピューターショップなどのほか、ILO(国際労働機関)なども入っています。その駐車場から見える景色は、右手と左手であまりにも違っています。
【猥雑で、生活臭に満ちた街】
朝10時過ぎ、ゴミが散乱する通りに一歩足を踏み入れると、人々があちこちに車座になっているのが目につきます。そしてそこで行われているのは例外なくトランプ。男女混合の場合もありますが、上半身裸の男たちだけのグループ、あるいは性産業で働いていると想像される身なりの女性たちばかりのグループもあります。いちいちたずねたわけではありませんが、まず間違いなくお金をかけているのでしょう。これはおそらくカンボジアに限らず、スラム街とかドヤ街と言われる地域で共通の光景ではないでしょうか。
通りには食べ物を売る店が多く見られ、揚げたバナナやサトウキビジュース、それにご飯を甘く味付けしてバナナの葉でくるんだチマキのようなものなどが売られています。また、雑貨商も多く、洗剤やシャンプーにビールや乾麺など、人々が生活している様子、モノが消費されている雰囲気に満ちています。また、カラオケ屋から歌声も漏れてきています。我々はその中でチマキ屋の縁台に腰掛け、1つ200リエル(6円くらい)のチマキをほおばりながら、チマキを焼くおばさんの息子らしき人に話を聞きました。彼の説明によると、電気は夜だけ通っており、昼も営業しているカラオケ屋などはバッテリーを持っているとのことでした。そして水道はポンプで川から汲み上げた水が青い塩ビ管を伝ってくるということで、彼が見せてくれた家の奥にはバスルームがありました。川とはメコン河とバサック河が交差したあたりを指すようです。
【子どもたちの元気だけは変わらない】
少し英語も話す親切な彼に礼を言って表に出ると、男の子たちが遊びながらこちらを見ています。子どもたちに近づいていくと、アメリカの人気プロレスラー、ジョン・シナのTシャツを着た子を発見。さっそく「プロレスは好きかい?」と聞くと、周りの子どもたちも口々に有名なプロレスラーの名前を挙げ、「毎週日曜日に見ている」とのこと。こちらで一番人気のあるチャンネルで、吹き替え版が放送されているのです。そしてそれぞれお気に入りのレスラーの真似をしたりとプロレスごっこを開始。村の子どもたちの元気さにも恐れ入りますが、スラム街の子どもたちも負けずに元気。ただ、土の上を駆け巡る村と違って、裸足の子どもの足元に砂利やプラスチック類、そしてビンや缶などが転がっているのが気になります。ただ、その子たちは学校に行っていると言っていましたし、また彼らの遊んでいる場所の近くで、非常に興味を魅かれるものを発見しました。もし詳しいことがわかる機会があったら、是非みなさんに紹介したいと思います。
村の子も街の子も権利が守られる世の中のために↓
http://jicrc.org/pc/member/index.html
これまで農村の子どもたちの様子を紹介したり、農村の貧困に焦点を当てることはありましたが、都市の子どもたちや都市の貧困については触れてきていませんでした。今回から、連続して、あるいは断続的に、プノンペンのスラム街からのレポートをお届けします。
【アソコとあまりににも違うココ】
独立記念塔や大きなカジノからもほど近く、国際機関の事務所や洒落たレストランのあるエリアからもそう離れていない、プノンペンの中心部の一角に、4階建ての崩れそうな団地がたっています。あきらかに築30~40年経っていそうなこの建物とこの団地の裏にくっつくように沿っている通りとそれを囲む家々、これがプノンペンに数あるスラム街のうちの一つ、「ブルデン」(ビィルデンィングがなまったもの)と言われる一帯です。
私と知り合いのカンボジア人男性は、そのスラム街のすぐ近く、本当に目と鼻の先にある複合商業施設「プノンペンセンター」の駐車場にバイクを停めました。この施設にはコンピューターショップなどのほか、ILO(国際労働機関)なども入っています。その駐車場から見える景色は、右手と左手であまりにも違っています。
【猥雑で、生活臭に満ちた街】
朝10時過ぎ、ゴミが散乱する通りに一歩足を踏み入れると、人々があちこちに車座になっているのが目につきます。そしてそこで行われているのは例外なくトランプ。男女混合の場合もありますが、上半身裸の男たちだけのグループ、あるいは性産業で働いていると想像される身なりの女性たちばかりのグループもあります。いちいちたずねたわけではありませんが、まず間違いなくお金をかけているのでしょう。これはおそらくカンボジアに限らず、スラム街とかドヤ街と言われる地域で共通の光景ではないでしょうか。
通りには食べ物を売る店が多く見られ、揚げたバナナやサトウキビジュース、それにご飯を甘く味付けしてバナナの葉でくるんだチマキのようなものなどが売られています。また、雑貨商も多く、洗剤やシャンプーにビールや乾麺など、人々が生活している様子、モノが消費されている雰囲気に満ちています。また、カラオケ屋から歌声も漏れてきています。我々はその中でチマキ屋の縁台に腰掛け、1つ200リエル(6円くらい)のチマキをほおばりながら、チマキを焼くおばさんの息子らしき人に話を聞きました。彼の説明によると、電気は夜だけ通っており、昼も営業しているカラオケ屋などはバッテリーを持っているとのことでした。そして水道はポンプで川から汲み上げた水が青い塩ビ管を伝ってくるということで、彼が見せてくれた家の奥にはバスルームがありました。川とはメコン河とバサック河が交差したあたりを指すようです。
【子どもたちの元気だけは変わらない】
少し英語も話す親切な彼に礼を言って表に出ると、男の子たちが遊びながらこちらを見ています。子どもたちに近づいていくと、アメリカの人気プロレスラー、ジョン・シナのTシャツを着た子を発見。さっそく「プロレスは好きかい?」と聞くと、周りの子どもたちも口々に有名なプロレスラーの名前を挙げ、「毎週日曜日に見ている」とのこと。こちらで一番人気のあるチャンネルで、吹き替え版が放送されているのです。そしてそれぞれお気に入りのレスラーの真似をしたりとプロレスごっこを開始。村の子どもたちの元気さにも恐れ入りますが、スラム街の子どもたちも負けずに元気。ただ、土の上を駆け巡る村と違って、裸足の子どもの足元に砂利やプラスチック類、そしてビンや缶などが転がっているのが気になります。ただ、その子たちは学校に行っていると言っていましたし、また彼らの遊んでいる場所の近くで、非常に興味を魅かれるものを発見しました。もし詳しいことがわかる機会があったら、是非みなさんに紹介したいと思います。
村の子も街の子も権利が守られる世の中のために↓
http://jicrc.org/pc/member/index.html