カンボジアだより シーライツ

国際子ども権利センターのカンボジアプロジェクト・スタッフによるカンボジアの子どもとプロジェクトについてのお便り

スタディーツアー報告⑬振り返り(子ども保護ポリシー)

2008年11月17日 19時21分02秒 | Weblog
 今日は、スタディーツアー報告その13、振り返りについてです。スタディーツアー最終日、ツアー参加者がアンコールワット遺跡観光旅立つ前に、これまでのツアーについての振り返りの時間を設けました。その振り返りの時間の最初に、甲斐田代表からカンボジアで活動するNGO団体の「子ども保護ポリシー」についての説明がありました。今日はその報告を宇野がさせて頂きます。
 
 フレンズのチャイルドセーフセンターに訪問の際、参加者から良い団体の見分け方について質問があったため、「子ども保護ポリシー」を団体が持っているかどうかも一つの指標になる、ということで紹介がありました。甲斐田代表から具体的な内容をご参考までに紹介させて頂きました。

【セーブ・ザ・チルドレン・インターナショナルの子ども保護ポリシー(2003年5月策定)】
スタッフたちは、決して、
 子どもに対して暴力をふるったり殴ったりしてはならない。
 虐待的な、または、虐待のリスクが生まれるような立場に子どもを置いてはならない。
 子どもと同じ部屋、または、同じベッドで寝てはならない。
子どもと接触のあるスタッフたちは、次のようにすることが大切である。
 リスクの起きるような状況を把握し、対処できるようにすること。
 子どもと接しているときは、できる限り人から見えるようにすること。
 子どもをエンパワーすること…子どもの権利や、何が受入れられて、何が受入れられないか、もし問題が起きたときにどんなことができるか、を子どもたちと話し合う。

【ワールド・ビジョンの子ども保護ポリシー(2003年策定、2006年改訂)】
行動規範協定
 職員は子ども保護ポリシーに記載された行動規範読んで理解したことにサインをしなければならない。
 職員は、1人以上の子どもと一人で一晩を過ごしてはならない。
 職員は、子ども(18歳未満)を家事使用人として雇ってはいけない。
 職員は、子どもを不適切なやり方で撫でたり、抱いたり、キスしたり、触ったりしてはならない。

【プラン・カンボジアの子ども保護ポリシー(2005年11月)】
プランの関係者は、決して、
 人が監督していない状況下で自分が仕事をしている相手の子どもを自分の家に泊めてはいけない。
 子どもを辱めたり、自尊心を傷つけたり、けなしたりするような子どもを精神的に虐待する行為をしてはならない。
 バイクや車、家を貸すなどをして、子どもの商業的性的搾取に直接的・間接的にかかわってはならない。
 他人から離れたところで子どもと二人きりで必要以上に長い時間を過ごしてはならない。

写真は、振り返りの時間に、「子ども保護ポリシー」について説明をする甲斐田代表と、熱心に耳を傾けるツアー参加者のものです。

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