カンボジアだより シーライツ

国際子ども権利センターのカンボジアプロジェクト・スタッフによるカンボジアの子どもとプロジェクトについてのお便り

スタディーツアー報告⑬振り返り(感想その1)

2008年11月21日 12時09分51秒 | Weblog
今日はスタディーツアー報告⑬振り返りの時間に出たツアー参加者の方の意見や感想と甲斐田代表理事、カンボジア事務所スタッフの近藤からの補足説明についての報告その1です。
・の部分が参加者意見や感想で、★の部分が補足説明です。

① SBPN学校訪問
・子どもから日本でも子どもが参加したり人権を守ったりする活動があるか、という質問という、他参加者が日本の児童会や生徒会について説明されていた。それらと子どもの人権を守る活動が結び付いていなかったので、勉強になった。
★子ども参加について。生徒会は子どもと教員がいっしょに規則を作るという意味で、学校運営への子ども参加の場である。ただし、子どもと共に規則を作る生徒会というのは理想で、現実には少なく、大人・先生に生徒会に参加させられている生徒が多いのが現状。

・子どもに権利があるという考えが私にとってとても新しい考えであったと同時に、自分に権利があると知った子どもたちが自信に溢れていて、輝いている姿がとても印象的だった。
・自分の権利を理解して、他の人に説明出来る事が凄い事だと思った。日本の同年代の子どもたちに、同じことが出来るかどうか疑問に思った。
・自分の権利が侵されている時に、周りの大人に支えられて、声を上げられる事が印象的だった。
★子どもは責任を任されることによって育ち、他人から期待されることによって
その期待に答えようと責任感は自然とつくと太田喬先生の本にある。
  
・事前に質問を伝えていたわけでもないのに、(準備していたわけでもないのに)難しい質問にも子どもたちがあまり困らず答えている姿が印象的だった。またその姿から、普段から考えている様子が伺えた。
・発表に至るまでの段取りがとてもよかった。始めに、紙を折って、折り目にそって字をまっすぐ書けるように等

② 牛銀行
・牛をもらって嬉しそうな姿が印象的だった。一方で数か月前までは出稼ぎに出ていたと聞いて、考えさせられた。
・牛銀行の支援を受けている家庭の中1か中2くらいの少女が、自分の権利について
説明している姿が印象的だった。
・子どもの権利について、子どもは知っているのに、親にはあまり知られていなかった。
★今後は親・地域住民への啓発活動が必要

③ 奨学金家庭
・将来の夢をみんな持っていることに驚いた。文具などの奨学金を支給されることで、夢を抱くことが出来ること、いいなと思った。
★カンボジアの娘は、親に自分の為に出費させることを申し訳ないと思いがち。
★「与える援助」ではなく「エンパワメント」を目指したい。だからこそ、奨学金支給という「与える援助」について、初期は疑問を抱いていたが、実際に奨学金支
給を実施してみて、「エンパワメント」になっている。

・「もっと学びたい」という子どもの姿が印象的だった。自分も含めて、日本の子どもたちの勉強嫌いは何故だろうと思った。日本の子どもたちは、将来の夢について、今日インタビューした子どもたちの様に答えられるか疑問に思った。
★将来、日本とカンボジアの子どもが交流できるようなプログラムを実施したい。

写真は、SBPN学校訪問時の交流で「伝言ゲーム」をした時のものです。

子どもたちが人身売買の手口に騙されないようにするため、ぜひ会員になってください!
シーライツ あなたにできること: http://www.c-rights.org/join/kaiin.html
シーライツ ホームページ: http://www.c-rights.org/

最新の画像もっと見る