福祉タクシー二郎丸

下関市で福祉(介護)タクシーをやってます❣オーナーは新.中.自動車販売・整備・レンタカーをやっている会社です。

忘れていた夜間救急対応 ❣

2021年11月23日 | 日記

 22日月曜の深夜1時半、ぐっすり 眠っていた時に突然仕事用の携帯が鳴り出した ❣

寝ぼけていたのでしばらく……。「ぁ、ぁ、二郎丸です…。」若い女性の声で「すみません。介護タクシーをお願いしたいのですが。」私は時計を見て(うそ、こんな時間に…)「あのう、予約は24時間対応してますが、今からすぐに来てくださいというのはお時間がかかりますけどよろしいですか?」「そうなんですか…。」「どちらにおられますか?」「〇〇病院の救急です。そちらに掛けてみたらどうですかと言われたのですが…それと寝台車をお願いしたいのですけど…」数秒間の沈黙の後、ふと、以前こちらの病院の夜間の救急の看護師さんと約束していたことを思い出した ❣ 

      夜間は介護タクシーが手配できないので苦労しているとのことで、私に連絡頂いたら多少の時間待ってもらえればやりますよと約束していたのだ  

 ここでようやく目がぱっちり覚めたのだ。 「お送りする先が一般住宅ですとストレッチャーの場合、スタッフがもう1名必要なので出来ないかも…」「いいえ、▢▢の介護老人施設△△苑です。向こうにスタッフが待機してます。」「そうですか。では今から至急会社に車輌を取りに行きますが、40~50分お待ちいただけますか」「はいよろしくお願いいたします」私は大急ぎで服を着替えて会社へ向かった。その日たまたまストレッチャーを降ろしていたので、車庫の一番奥にある車を出してバタバタとストレッチャーを積み込み、所持品をチェックして〇〇病院の救急口へと急行した。

                 

 そして当直のガードマンにお迎えに来たことを伝えると、救急治療室へ案内された。看護師さんが3名でテキパキとベッドから移譲をやってくれて、10分もかからずに車に乗り込めた。その時電話をかけて来られたヘルパーさんと患者さんのご子息が見えられてお礼を言われた。

                           

 道中、お尋ねすると救急車で21時頃運ばれて処置されてたが、「入院の必要はないから今夜はいったんお帰りください。この会社なら夜間でも対応してくれるはずです。」と紹介をされたとのことだった。ようやく落ち着いたのか患者さんがヘルパーさんに質問を繰り返し始めたので、こちらは運転に集中して一刻も早く到着するように努めた。日中なら1時間近くかかる距離も、深夜なので30分チョットで着いた。

玄関には医師、看護師、など4~5名が待機していて私は患者さんを降ろして引き継いだら終わりとなった。空いたストレッチャーが戻るまでの間に領収書と初めてのご利用なので名刺にてご挨拶をさせていただいた。

 帰りの道中に、今後は夜間の対応を真剣に考えないといけないとつくづく実感した。運よく今夜は早い時間にビールを1缶飲んだだけだったのでアルコール検知器は0を指したが、これからの自宅での飲酒も考えないとならない。(一時期ノンアルコールビールを試したこともあったが…続かなかった。💦) 

                       


勉強はいつやっても遅いことはない。

2021年11月20日 | 日記

 ここ数日気持ち的にblogの記事アップに進めなかった。 10日ほど前の事なのだが、いつも親しくさせてもらってる同業の△△介護タクシーさんから「 今大変忙しくて〇〇病院で待ってもらってるお客さんの迎えが1時間ほど掛かりそうなので代わりに行ってもらえないですか?」との依頼があった。私もたまにお願いすることがあるので、気持ちよくお受けすることにして、「ご自宅の場所の説明が難しいので、奥さんに尋ねてください。階段を降りるちょっと大変な状況なんですがお願いします。」と言われ、一瞬(大変な状況…⁉…どんなところだろう…)考えてしまった。

 待っていただいてたお客さんに「どうもお待たせしました。△△さんの代理でお迎えに参りました ❣」お客さんは「いやいやご苦労さんです。ごめんなさいね。診察が長かったので早く帰って休みたいのですみませんね。」と気持ちよく私の持参した車イスに乗り換えて頂いた。「お住まいは?」「うん、A町の第三幼稚園が有ったすぐ横なんだけど、軽自動車でギリギリなんだけどいいかなぁ…」長年運転の仕事に携わっているので「先で方向転換さえ出来れば問題ないですよ。さあ行きましょう ❣」実は私が小学校三年生の頃までこの近くに住んでいた場所なのでそれほど不安はなかった。(その考えが甘かったと気づくのに時間は大してかからなかったのである…💦)

 道路幅は2.5m程度、上り坂の急鋭角を曲がると道路幅は1.8mほどになり、右側がガードレールもなく崖となっていて20mくらい進むと2m下に畑の跡らしき空き地が見えてきた。「ここに停めて。その下の家がうちだよ。」坂と空き地の間には、仮付けのような石を四角く切って寄せ集めて重ねただけの階段がある。車から車イスを降ろして「この階段は歩いて降りますね?」「いいえ、△△さんは車イスに乗ったまま降ろしてくれますからお願いしますね。」…  「ええ ❣ここをですか?」(そんなバカなぁ💦)

             

 車イスで階段を降りる場合は、通常2名以上で前向きにやるのが正しい。(下図参照)

                

 しかし、奥さんに前輪側を支えてもらおうと声をかけても家の中に入ってしまって出て来ない…💦 △△さんは車イスの取り扱いに関してはピカイチの人であることはかなり有名であって、補助者なしで階段を降ろせる人は市内はもちろん他の地域でも聞いたことがない。同業者によっては階段の上がり降りがある場合は徒歩でなければお断りするものも有るらしい。

             

 しばらく悩んだ末、階段ではなく1段の段差なら後ろ向きで降りる場合も有るので、前輪がガチャンと当たるけどお客さんを落としては大変なことになると思い「前のタイヤが時々階段に当たってガチャンガチャンとなるので申し訳ないですが後ろ向きでさせてください。」と言って一段、二段、とゆっくり降りて行けた。しかしこの階段は、デコボコがある上に階段の幅が下に行くほど狭くなっていて一番下の階段は元々有ったであろう石がなくなっていて横幅も短くなっていたのであった。私は上から見て確認はしていたのだが、一番下から2段上の時に少しバランスを崩しそうになって、欠けているその最後の段に片足を置こうとしてしまった。

 「あああ~」…… 言うまでもない。お客さんと一緒に車イスごと真横に転倒してしまった ❣❣❣ 

慌ててお客さんを起こしていると、近所の方が「ああ~、なんてことよ ❣ 奥さんはどうして手伝わないの?ここを一人で降ろすなんて無茶よ。」といって起こすのを手伝って頂いた。ご本人は疲れているのもあって「いいよ、いいよ。これくらい心配ないよ。気にしなさんな。」と言っては下さるものの、手首を擦って少し血が出ているのである。「これはいけない‼ すぐ治療に行きましょう。」「いいって、いいって後からテープ巻いておくから、早く家にお願いしますよ。」ようやくベッドまで着いたらそのまま横になってしまわれた。奥さんから「眠たがっているからいいから帰っていいよ。気にしないでね。」

 私は気が動転していたのではないが、そのあと車に戻って(このまま帰って良いのか?何かしなければならないのではないのか?)と自問自答しながら発車させた。しかし悪い時には悪いことが重なるもので、その日は昼から雨が降っていて道路もかなり濡れていた。たまたま車から降りる時に雨がやんでいたのであった。狭い道を進めてT字路に来て方向転換しようとするが、かなりの坂になっているのもあり、スリップして動けない。20回くらいやってみても全然動けないので、諦めて来た道をずっとバックで下がって行った。途中何度か切り返しして30分は掛かっていたと思う。事務所に戻って△△さんに電話で報告し、これからの対応を相談してみた。「お願いしたこちらも悪いので、とにかく明日まで待ちましょう。ケアマネに尋ねてみますから、その返事によって考えましょうよ。」とのことでその日は帰宅した。だがその夜は心配で布団に入ってもほとんど眠れなかった。   

              

 翌日連絡があり、出血が止まらないので今日病院に行くと言ってたとのこと。(これは賠償ものになるか ❣ どうしよう。このうわさが広まるとお客さんの口コミで商売もダメになるのでは…

 この日は朝から終日仕事に身が入らない…。とにかく仕事は丁寧にかつ慎重にと自分に言い聞かせて行動した。夕方△△さんから電話あり「検査してみたら骨折もなく、身体に異常もなく傷口の処置だけで済んだらしいよ。良かったね。」しかしまだ安心はできないと思い、お年寄りに喜ばれそうな和菓子を買い求め、若干の治療代の名目でお見舞いを包みご自宅を訪問した。

 「わざわざありがとうね。そんなに心配しないでよかったのに、△△さんの依頼で来たあなたこそ不運だったねぇ。いつかあなたにお世話になることもあると思うので、その時はよろしくね。」とお怪我をされていたご主人さんも笑顔で手を振ってくださった。

 ああ、良かった。 この二日間は生きた心地がしなかった。 

その後、△△さんからは介護タクシーをやるからにはしっかりと勉強をしていかないとならない。自分で車イスに乗って患者の立場をやってみなさい。なんなら私が車イスに乗ってあげるから階段の上がり降りの練習をしなさい。自分のしようとしてることは間違っていないのかを常に考えながら動きなさい。この仕事はそんなに簡単なものではなく大変なのに利益は少ない。などと厳しく、しかし私に気を使われながらお叱りを頂いた。

 自分は今までこの仕事は長く経験があるのでと、うぬぼれていたなぁ…。正しい経験なら良いが、間違った経験など何の意味もない。つくづく反省の一週間であった。然るに、blogのアップには到底気がいかなかったのである。


下関を花火の街に ❣ (改訂版)

2021年11月06日 | 日記

 今日は土曜日で予約もなかったが、通常の勤務で出勤した。途中、大変にこやかにさせる情景に遭遇した。信号待ちで停車してると、リードに繋がれた子犬を連れたご婦人が歩道を歩いていたのだが、その少し後ろを着いて来ているようなちょっと肥満気味の猫が距離を置いて歩いているのだ。もちろん猫にリードを付けることはしないのだろうが、ちゃんと着いて来るのには感心した ❣

 そして横断歩道を渡りだしたのだが、ご婦人とワンちゃんはスイスイと渡って行くのに、猫ちゃんは何と ❣ 横断歩道の手前で止まって左右の車を確認しているのだ。この横断歩道は最近の「歩車分離式」だから歩道の信号がなら車は全てでどの方向からも車は来ない。しかし猫ちゃんは左右をキョロキョロ見ながら車が来ないのを確認し急いでご婦人を追っかけて行く。渡ってしまうと、少し距離を開けて悠々と歩きだした。なんとも微笑ましい風景なんだろう。飼い主もちゃんとしつけをされているからだろうとは思うが、この猫もかしこいなぁ…

             

 仕事は今日一日営業活動で終わって珍しく福祉タクシーの業務はなかった。少し残念に思って帰宅して風呂に入り夕食を始めたら、表でパ~ン  ❣ パ~ン  ❣ と花火の音がした。そういえば毎週土曜日の午後7時から数分間花火が上がるのを思い出した。最初はコロナ禍での医療従事者の皆さんへの感謝を込めてと打ち上げられていたようだが、市民からの喜びの声などもあってだろう、5年前から続いている「海峡ファンファーレ」に引き継がれたようだ。その趣旨は以下の通り。

下関を代表するイベント『関門海峡花火大会』をはじめ、下関の夏は各地で多くの花火大会が行われています。”下関を花火の街に!”のモットーを掲げ「関門お祝い花火実行委員会」は、下関市内の企業・団体などの協力により、2016年夏より、歌とダンスと花火の競演「海峡ファンファーレ~人と花火と音楽と。」、クリスマス時期の夜を彩る「海峡ファンファーレ~恋と花火と音楽と。」を実施しているのです.       

                 自宅の裏から撮影。


一生懸命努力している人も夢中になっている人には勝てない

2021年11月01日 | 日記

 今日11月1日は『福祉タクシー二郎丸』を開業してちょうど1年になった日。もう1年経ったのか…と、月日の流れるのがあっという間であったことに驚く。

 開業した始めの1週間は当然どこからも電話はかかることもなかった。自分なりにどのような行動を起こせば世間に知ってもらえるのか、何が今一番の優先事項なのか…などを、ただひたすら二郎丸号を走らせながら思い悩んでいた。携帯電話番号を代表番号にした関係で当然電話帳に載らないから、ネット上で検索しても一切出てこない。車は派手派手しいくらいにカラフルに社名、電話番号、子供向きのアニメを張り付けて、とにかく目立つように人目に付く通りや病院、老人施設、公園、スーパー、果ては観光施設までを何度となく流して廻ったものだった。                                             

 宣伝手段として元々自分の得意な手作りチラシを作成し、会う人会う人に手渡し、施設は手当たり次第に訪問して配布していった。もちろん公共のあらゆる資料を探して福祉・介護関係の施設にもDMを送付し『二郎丸』という福祉タクシーが出来たのだなとわかってもらえることならなんでも挑戦した。そしてたまに総合病院の玄関先で、如何にもお客さんを迎えに来たというようなふりをして10分程度停車したりもやった。

 実は以前、テレビ番組でネット通販で大成功を収めている『たべちょく』だったかの若くて大変美人の女性社長さんの「どれだけ一生懸命努力している人でも夢中になっている人には勝てません。」との言葉にはものすごく共感を覚えた。「そうか、本当に好きで夢中にやっていれば努力という云わばネガティブな行動よりはポジティブに見てもらえるのだ。」     

 それ以来「上を向いて歩こう」の心構えで夢中になって一期一会を大切に1年が経過した。おかげさまで開業当初の1ヵ月の予約件数15件も先月は4倍以上に増え、もうこれ以上は一人では限界だなと感じている。せっかくお電話頂いたのに、既に予約がある為、どうにもならずお断りした時は悔しくて後ほどお詫びに訪問するようにしてる。

 また、売り上げには関係なくとも一度でも使って頂いたご老人のお宅には仕事の合間にちょくちょく「何か困ったことないですか?僕にできる用事ならやりますよ。気にせず言ってね  ❣」と近所のお兄ちゃん風に訪問してる。

 「とにかくこの仕事に夢中になる ❣ 後ろ向きなことは考えず前を向こう ❣ 上ではないけど顔を上げて歩こう」と、2年目に入る今日この日に決心した。