ほのぼの自然大好き女子

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「空師」とは

2023-09-09 19:52:00 | 林業
空師という職人を聞いたことはあるだろうか。
この空師という仕事を78歳の男性が現役で続けている。

空師とは、高い木の上にある枝や幹を切り倒す職人のことを指す。一見、木を根元から伐採する林業となんら変わらないと思われるだろうが、周囲の状況によっては、上から順々に細かく木を伐っていく方法が推奨される場合もある。
それは、切り倒したい木の近くに建物や構造物がある場合だ。



建物を傷つけずに木を伐り倒すことは、非常に神経を使う。人命(職人の命)に配慮するだけでなく建物にまで目を配らないといけないからだ。また、空師が請け負う場所は神社仏閣、民家の近くに生えている木が多いため、依頼者によっては木に対し特別な思いを持たれている方も少なくないという。出来れば、切り倒したくないが木が寿命を迎えるため致し方なく。あるいは、大木が腐っていていつ倒れてくるか分からない場合は、早急に木を切り倒す必要性もある。時として、空師は木の所有者と密に調整しながら訳ありな木を切ることもあるのだ。

このような熟練した技術を持つ「空師」も減ってきており、今では日本で約30名しかいないと言われている。
木を伐る方でも、林業従事者、空師とさまざまな職人がいることを忘れてはいけない。

これからも、森林に関わる仕事の魅力が全国の方に届くことを願って、私はこれからも発信し続けていきたい。





9年で材として利用できる木が登場!!

2023-09-09 14:34:00 | YouTube動画

「木は樹齢何年になったら材として使用できるか?」
材に適した木に対して「この木はどれくらい生きてると思う?」って子ども達に聞いてみる。そうすると返ってくる答えは
「うーん、100歳かな、やっぱり50歳ぐらいかな・・・?」ってズバリ当ててくる。
誰しもが早くても木を材として使用できるのは、50年ぐらいからだと回答するのだ。今、日本の多くの木々は利用時期にきている。
だが、伐るだけではいけない。裸になった山を放置すれば、土砂災害や砂漠化が増加・拡大するだけにとどまらない。二酸化炭素を酸素に変換してくれず地球温暖化が猛スピードで進んでいってしまう(地球の肺とも言われる森)。木や森がなくなれば、私たち生き物(動物を含む)は生きていけないのだ。動物にとっては生きるためのハウスを完全に失うことになる。




これが、どれだけ深刻なことなのか。私たちは理解しなければいけない時期に既に突入しているのではないだろうか。

もう間もなく、伐って植えて材になるまでにかかる年数が50年から100年かかるというこの一般的な考えを捨て去る時代が到来しそうだ。材になるまでの期間を50年かからずに利用できる樹種が出現したらどうだろうか(因みに早生樹自体は昭和時代から研究されているので、既に生育していたのだが・・)。20~30年(樹種によってはたったの9)で材として利用できる樹種があるのだ。これ、ホント!
良くメディアで取り上げらている代表的なものに「センダン」「早生桐」がある。

林業業界にとって高品質な材を20〜30年(樹種によってはたったの9)のサイクルで、材として利用できるようになれば、経済的にも潤ってくるのではないだろうか。
第1次産業である林業、今こそ、林業が最盛期を迎えることができるチャンス。人手がいないのであれば、皆で伐って販売すればいい(公務員だって副業申請(理由が必要)すれば、できるのよ!?)。全国に世界に日本の材の魅力を知っていただくチャンスを逃してはいけない。より多くの家具メーカーや住宅メーカーが早生樹の魅力に気づいていただけたら、材が価値ある商品として生まれ変わる。樹種のそれぞれの特徴にあった商品に生まれ変わり、色々な方々に幸せを届けていただきたい。利用される木も利用する人もそれぞれが、Win-Winの関係であることを願って。

日本の山に植えられている価値ある樹種は、スギやヒノキだけではない。広葉樹(早生樹を含む)、その他針葉樹を含め利用価値のある木が沢山あることに目を向けなければいけない。牧野万太郎(本名:牧野富太郎)のように「オマンは、誰じゃ?はじまして。」とさまざまな木に挨拶をして敬意を払って、利用していくその心を我々人間は、決して忘れてはいけない。皆さん!日々の生活に木を取り入れてみませんか。




日々、忙しいのはみんな同じ。少子高齢化で働き世代が減っているのは、皆さんが既に知っていること。
どのように生きれば、忙しさを「苦」と捉えることなく「楽」と考えて人生を前向きに生きていけるか。
それが我々働き世代が一生、自問自答しながら考え続ける問いになるだろう。