「近自然森づくり」の考え方が日本林業の鍵になるのではないでしょうか?
林業従事者数は、昭和30年代は約52万人いたが令和2年には約4.4万人までに減少してしまった。これは昔ながらの林業に対する考え方から、現代林業のやり方を探り少しづつ変えていくべきなのではないかという現れにみえます。
昔は、戦後の復興のために木材需要が高まった。住宅材や薪、炭などと現代よりもはるかに生活に欠かせなかったが、今は鉄筋コンクリートや鉄骨、電気の普及などに伴い生活が豊かになり始め、木材の利用率が低下してしまいました。
現代の暮らしやすさを考えると、木材の利用率を急激に高めることは難しい、そうなると現代はもしかすると林業経営という考え方と森林管理の考え方、この2つを分けて考える必要があるという発想にいたるのではないでしょうか。
現在、日本の多くの森林が利用時期を迎えています。スギやヒノキ材を使用した住宅材、木の温もりや柔軟さを求めた床材【怪我のリスク軽減】、木の匂い(フィットンチッド)を活用した森林浴や芳香剤【身体的・精神的にな安らぎ】など適材適所に森林や木材を利用すれば利用率も徐々に上がるのではないでしょうか。そして、林業と言えば針葉樹のスギ・ヒノキが有名ですが広葉樹も材として多様な方面で利用できることをご存知でしょうか。家具材や柱材としても価値のあるものはたくさんあります。森林には針葉樹だけでなく広葉樹もあることを忘れてはいけません。
ここからは、個人的な見解ですが地域のブランド製品として付加価値をつけることで地域の活性化につながり、海外製品よりも日本の木材製品(地域ブランド整品も含む。)に価値があると思う消費者が世界的に増加すれば、地域の活性化に止まらない多くの利益を生む可能性を秘めていると感じます。
木は使うことでも二酸化炭素の固定につながり、また苗木を植え若木に成長すれば老齢木よりも二酸化炭素の固定量が上がります。つまり地球温暖化防止に貢献できるということ、これは日本の環境問題にも繋がることなのです。
森林管理面で言えば、山の管理を怠れば土砂災害等の災害により近隣住民に被害が出てしまいます。最悪の場合、命を失うケースも。いくら利益のない山林だったとしても管理を怠れば災害に発展しかねません。(土砂災害防止等、公益的機能を重要視した保安林)
保安林も指定施業要件により様々ですが、禁伐と言われてる箇所もやはり間伐は必要なのではないかと思います。
保安林に指定された箇所に対し、木の伐採(必要最低限)にどれだけ費用を最小限に抑えるかも重要になると考えます。
林業経営を目的としていない箇所に対し、間伐などにお金をかけたくはないですからね…でも間伐をしないと生育の悪い木に光が当たってしまい、生育の良い木に栄養がいかず根も太くならない。最終的には森林の山地災害防止機能を低下させる恐れがありますよね…。非常に難しい問題だと思います。
では、日本林業について考える(第1弾)はこれぐらいで。第2弾も検討してます。題材はそうですね…IT技術と人の境について個人的な意見を記載していこうかなぁ…