約35年くらい前に、上野のアメ横の中田商店(知る人ぞ知るミリタリー関係グッズなど扱う店)で1万円くらいで新品で購入したもの
冬期の学校への通学にコート代わりに多用した。その後、あまり着る機会もなくなって、押し入れの奥へ・・もう古着扱いだが・・
状態は悪くない。ほつれもないし。ポケット4つは真鍮製スナップボタンで開閉。
本モデルは第二次世界大戦から朝鮮戦争にかけて使用されたM-41やM-43、M-50、M-51フィールドジャケットの後継として開発され、
1990年代の終わりにデザートパターンの軍への納入が完了するまで実に40年以上にわたってアメリカ軍の現用モデルであり続けた。
1960年代中頃に1965年型モデルとして制式呼称されたことから、一般的にM-65「フィールドジャケット」と呼ばれている。
(米軍MIL規格上は、「フィールドコート」と表記される。)・・wiki
M-65のデザインは他のモデルにも強い影響を与え、アメリカ軍のみならず、NATOなど周辺国の戦闘服でも類似するデザインを採用している例が多く
ある。日本においても近年自衛隊の採用された防寒戦闘服外衣の上衣は外観、素材、襟に収納するフードなどM-65に強く影響されていることが
うかがえる。
背面
色は、オリーブグリーン(OG107色)
生産の際、表面に撥水加工が施されているが、着用や洗濯を繰り返すうちに容易にその効果は失われてしまう。
その撥水/防水性には限界があり、基本的には雨天向きの衣料ではない。
肩の後ろの背中の部分にはバイスイング(アクションプリーツ)と呼ばれるひだ構造があり、布に余裕を持たせ、腕の取り回しがし易いように設計
されている。
フロント部分はファスナーは大型のものが使われ、フロントジッパーには引き紐が装着されており、金属部の消音効果とグローブを装着したままでも、動きやすいように考慮されている。ファスナーとスナップボタンの両方で閉じるようになっている。
このモデルでは、ファスナーとポケットのスナップボタンは、強度の強い真鍮製
肩の部分にはショルダーループ(肩章)がある。ピストルベルトを吊り下げるサスペンダーをここに通す。
立て襟の意匠が採用されている。通常は襟を折り開いて着用する。襟の部分にはベルクロのストラップが付けられており、襟を絞って首から
寒気が侵入しないようにすることもできる。
襟の背面にあるファスナーの中にはパーカー式の簡易フードがあり、通常は行動の妨げにならないよう内部に収納できる仕組みになっているフードは
緊急時に軽い雨を防いだり防寒用などに使用できるが、あくまで一時的なもので、生地は薄手であるためそれほど保温性や耐久性はなく、極寒地では
別に、人工毛の付いた厚手のフードを襟に装着できるようにボタンホールとボタンが用意されており、通常は使用されない襟の周りのボタン穴とボタ
ンはその際に使われる
袖口は防寒と手を保護するための角形のフラップが付けられた(折り込むこともできる) また袖口はベロクロで開口の調整ができる
製造会社によって、細部の違いはあるものの、正式納入された製品の素材の多くは綿:ナイロン=50:50もしくは55:45の混紡である。
ナイロン素材の特徴である速乾性と耐久性、綿の特徴である保温性と吸湿性を兼ね備えた生地となっている。この丈夫な素材の組み合わせは
ナイロンコットンと呼ばれ、当時、軍用の衣服に多用された。M-51ジャケットに比べて薄手の生地で作られてはいるが、内側にコットン製の裏地を
持っているため(2レイヤーの生地)見た目よりもジャケットに重量感がある。 結構重く、1.5Kg程ある。
裾とウエストの部分にはドローストリングと呼ばれる引き紐が取付けられており、身頃を体に密着させ動き易くしたり、寒さを防ぐことができるようになっている。中期以降のモデルではウエストの引き紐にはナイロン製のもの、また、採用時から裾の部分には腰と足の動作を阻害しないようにエラスティックコード(伸縮性のあるゴム紐)が取付けられている
ナイロン製防寒用ライナー(参考)
本体の内側には、ナイロン製防寒用ライナーも装着可能で、より厳寒な環境に対応できるように考慮されている。本体の裏地に付けられたボタンでライナーを固定するように設計されている。
コントラクトラベル:襟裏内サイドにあり
軍納入品と民生品との違いは、内側に縫いつけられたラベルを見るとわかる。コントラクトナンバーと呼ばれる国防総省の契約(DoD Contracts)番号
が記載されている。米国防省が軍需品調達の契約時に付与する
これによって、発注機関、契約年などが分かるようになっている。
最初の6桁(アルファベットと数字)は契約機関、続く2桁は会計年度の下2桁、次の1桁はその契約種類、最後の4桁は通し番号となります。年代・
契約機関により変化します。
[経緯の概略]
・1953年~1961年・・・DA(Defense Agency)
・1962年から1977年・・・DSA(Defense Service Agency)
・1978年~1993年・・・DLA(Defense Logistical Agency)
・1994年から・・・SPO (System Program Offices)
本品は
・コントラクト:DSA100-71-C-0246(1971年コントラクト)
・製造メーカー:ROLANE SPORTSWEAR, INC.
・サイズ:SMALL REGULAR
・取り扱いラベル:ウェスト部、右内サイドにあり シミで汚れてしまった
1980年頃から採用されたBDU(Battle Dress Uniform)が2008年までにアメリカ軍の装備がACU(Army Combat Uniform)に完全移行されるのに合わせ、
近年ではゴアテックスなどの新素材で作られたECWCSパーカーなどの新モデルが採用され、1999年コントラクトを最後にM-65のアメリカ軍への納入は
一度完了している。しかし、ECWCSはコストが高く、M-65を必ずしも互換するとは限らず、実際には2004年と2005年にウッドランドやデザートパターン
のM-65が発注・納入されており、2006年と2008年にはUCP迷彩パターンのM-65が発注・納入されている。また、軍への納入が終了した現在でも民間レベ
ルでのニーズがあるため、製造が続けられ、アメリカ国内以外でも中国などの工場でほぼオリジナルと同じスペックで作られた民生品も軍の放出品や
デッドストックと共に多く流通している。
主な製造会社には、MA-1フライトジャケットで有名なAlpha Industriesの他にSO-SEW STYLES、Golden MFG、WINFIELD MFG等がある
冬期の学校への通学にコート代わりに多用した。その後、あまり着る機会もなくなって、押し入れの奥へ・・もう古着扱いだが・・
状態は悪くない。ほつれもないし。ポケット4つは真鍮製スナップボタンで開閉。
本モデルは第二次世界大戦から朝鮮戦争にかけて使用されたM-41やM-43、M-50、M-51フィールドジャケットの後継として開発され、
1990年代の終わりにデザートパターンの軍への納入が完了するまで実に40年以上にわたってアメリカ軍の現用モデルであり続けた。
1960年代中頃に1965年型モデルとして制式呼称されたことから、一般的にM-65「フィールドジャケット」と呼ばれている。
(米軍MIL規格上は、「フィールドコート」と表記される。)・・wiki
M-65のデザインは他のモデルにも強い影響を与え、アメリカ軍のみならず、NATOなど周辺国の戦闘服でも類似するデザインを採用している例が多く
ある。日本においても近年自衛隊の採用された防寒戦闘服外衣の上衣は外観、素材、襟に収納するフードなどM-65に強く影響されていることが
うかがえる。
背面
色は、オリーブグリーン(OG107色)
生産の際、表面に撥水加工が施されているが、着用や洗濯を繰り返すうちに容易にその効果は失われてしまう。
その撥水/防水性には限界があり、基本的には雨天向きの衣料ではない。
肩の後ろの背中の部分にはバイスイング(アクションプリーツ)と呼ばれるひだ構造があり、布に余裕を持たせ、腕の取り回しがし易いように設計
されている。
フロント部分はファスナーは大型のものが使われ、フロントジッパーには引き紐が装着されており、金属部の消音効果とグローブを装着したままでも、動きやすいように考慮されている。ファスナーとスナップボタンの両方で閉じるようになっている。
このモデルでは、ファスナーとポケットのスナップボタンは、強度の強い真鍮製
肩の部分にはショルダーループ(肩章)がある。ピストルベルトを吊り下げるサスペンダーをここに通す。
立て襟の意匠が採用されている。通常は襟を折り開いて着用する。襟の部分にはベルクロのストラップが付けられており、襟を絞って首から
寒気が侵入しないようにすることもできる。
襟の背面にあるファスナーの中にはパーカー式の簡易フードがあり、通常は行動の妨げにならないよう内部に収納できる仕組みになっているフードは
緊急時に軽い雨を防いだり防寒用などに使用できるが、あくまで一時的なもので、生地は薄手であるためそれほど保温性や耐久性はなく、極寒地では
別に、人工毛の付いた厚手のフードを襟に装着できるようにボタンホールとボタンが用意されており、通常は使用されない襟の周りのボタン穴とボタ
ンはその際に使われる
袖口は防寒と手を保護するための角形のフラップが付けられた(折り込むこともできる) また袖口はベロクロで開口の調整ができる
製造会社によって、細部の違いはあるものの、正式納入された製品の素材の多くは綿:ナイロン=50:50もしくは55:45の混紡である。
ナイロン素材の特徴である速乾性と耐久性、綿の特徴である保温性と吸湿性を兼ね備えた生地となっている。この丈夫な素材の組み合わせは
ナイロンコットンと呼ばれ、当時、軍用の衣服に多用された。M-51ジャケットに比べて薄手の生地で作られてはいるが、内側にコットン製の裏地を
持っているため(2レイヤーの生地)見た目よりもジャケットに重量感がある。 結構重く、1.5Kg程ある。
裾とウエストの部分にはドローストリングと呼ばれる引き紐が取付けられており、身頃を体に密着させ動き易くしたり、寒さを防ぐことができるようになっている。中期以降のモデルではウエストの引き紐にはナイロン製のもの、また、採用時から裾の部分には腰と足の動作を阻害しないようにエラスティックコード(伸縮性のあるゴム紐)が取付けられている
ナイロン製防寒用ライナー(参考)
本体の内側には、ナイロン製防寒用ライナーも装着可能で、より厳寒な環境に対応できるように考慮されている。本体の裏地に付けられたボタンでライナーを固定するように設計されている。
コントラクトラベル:襟裏内サイドにあり
軍納入品と民生品との違いは、内側に縫いつけられたラベルを見るとわかる。コントラクトナンバーと呼ばれる国防総省の契約(DoD Contracts)番号
が記載されている。米国防省が軍需品調達の契約時に付与する
これによって、発注機関、契約年などが分かるようになっている。
最初の6桁(アルファベットと数字)は契約機関、続く2桁は会計年度の下2桁、次の1桁はその契約種類、最後の4桁は通し番号となります。年代・
契約機関により変化します。
[経緯の概略]
・1953年~1961年・・・DA(Defense Agency)
・1962年から1977年・・・DSA(Defense Service Agency)
・1978年~1993年・・・DLA(Defense Logistical Agency)
・1994年から・・・SPO (System Program Offices)
本品は
・コントラクト:DSA100-71-C-0246(1971年コントラクト)
・製造メーカー:ROLANE SPORTSWEAR, INC.
・サイズ:SMALL REGULAR
・取り扱いラベル:ウェスト部、右内サイドにあり シミで汚れてしまった
1980年頃から採用されたBDU(Battle Dress Uniform)が2008年までにアメリカ軍の装備がACU(Army Combat Uniform)に完全移行されるのに合わせ、
近年ではゴアテックスなどの新素材で作られたECWCSパーカーなどの新モデルが採用され、1999年コントラクトを最後にM-65のアメリカ軍への納入は
一度完了している。しかし、ECWCSはコストが高く、M-65を必ずしも互換するとは限らず、実際には2004年と2005年にウッドランドやデザートパターン
のM-65が発注・納入されており、2006年と2008年にはUCP迷彩パターンのM-65が発注・納入されている。また、軍への納入が終了した現在でも民間レベ
ルでのニーズがあるため、製造が続けられ、アメリカ国内以外でも中国などの工場でほぼオリジナルと同じスペックで作られた民生品も軍の放出品や
デッドストックと共に多く流通している。
主な製造会社には、MA-1フライトジャケットで有名なAlpha Industriesの他にSO-SEW STYLES、Golden MFG、WINFIELD MFG等がある
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