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Re.1998.3.13

2008-03-13 09:20:08 | 旧メンバーブログ
コラム私の見方

ムカつく奥にあるのものは

子どもたちは、なぜナイフを持つのか。
それが知りたくて何人かに話を聞いた。

19歳の少年は小学生の頃から武器関係の雑誌を
好んで読み、中学1年のときに、両親に内証で
折りたたみナイフを買った。学校に持って行き、
友達に見せたりしたが、人に向けようとは1度もなかった。

中学2年の少年は、胸のポケットにバタフライナイフを
忍ばせ、学校に持ち込んでいた。彼は小学生の頃に
いじめになって不登校になった経験がある。

「いつまたいじめが起こるかわからない。自分を守るために
 ナイフを持つ 」
そう担任にナイフを持ちこんだ理由を語った。

中学生による殺傷事件が相次ぎ、ナイフ規制や学校での
持ち物検査を求める声が、大人の側で盛んだ。しかし、少年
少女たちや学校を取材をして、ナイフを持つ理由は
一様ではないことを知らされた。

言葉が豊かでない子どもの対話には、時間がかかる。
彼らが連発する「ムカつく」「きれる」。
暴力的で、不快な言葉だ。
しかし、そうした短い言葉だけを頼りに彼らの心を推し量っても
いいのだろうか。

先生や親に聞いてほしいことがあるのに、
うまく伝えられずに苦しむ子どもたちがいる。
言葉にできない思いを、何とか言葉にするために
どんな手立てがあるのか。教師だけではなく、
大人が問われているのはそこではないだろうか。

身近にナイフを持つ子どもがいたら、まずたずねて
見ることからはじめたい。
「なぜ、ナイフを手にするのか。それが君の心にある
 不安や寂しさを本当に、埋めているのですか。」

(朝日新聞 1998年 3月13日付け 主張・解説欄より
 一部抜粋                       )

今では、ナイフではなく、持ち物がケータイに
変わったように感じる。「ムカつく」「きれる」の言葉も
以前ほど、使われなくなり、代わりに「ウザい」「KY」などの
言葉が使われるようになった。

今、多くの心にある不安や寂しさを埋めているように
見せているのは、ケータイの存在だろう。

ノリもたまにふっと誰かと話したくなる時がある。
ちょっとだけ、落ち着いて自分自身に尋ねてみる。

「誰かとケータイを使って話したら、その不安なくなるかな。」

「たとえケータイで話をしたとしても、とりとめのない話で
 グダグダ話をしたところで、余計に寂しくなるんじゃないの」
会って話すのであれば、とりとめのない話であっても
意味はあるのかもしれません。相手との呼吸
そこに誰かがいて、聞いてくれること
聞いたことによって表情に出ること、周りをつつむ空気など。

ムカつきや寂しさのもっと奥にあるもの、
じっと自分との孤独に耐えられば、違うようにモノを
捉えることができるかもしれません。

でも、まだまだ、そんな寂しさに耐えられない時ノリは
電話ではなく、メールで誰かとつながりを実感しているのかも
しれません。




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