*** june typhoon tokyo ***

J1 残留の行方

■ 残留争い

 Jリーグも大詰め。33節を終わり、J2降格となる16位の可能性があるのは、仙台、FC東京、神戸の3チームに絞られた。最終節は、仙台がホームで川崎と、FC東京はアウェイで京都と、神戸がアウェイで浦和と対戦する。現在の順位は次のようになる。

14位 仙 台 38 33 10 08 15 39 45 -6 
15位 FC東京 36 33 08 12 13 36 39 -3
16位 神 戸 35 33 08 11 14 33 45 -12

※(勝ち点/試合数/勝/分/負/得点/失点/得失点差)

 仙台は川崎に引き分け以上で残留が確定。FC東京は京都に勝てば残留が確定する。神戸は浦和戦に勝つのが条件……引き分けてFC東京が負けた場合に勝ち点差で並ぶが、得失点差が9点以上必要なため、事実上勝利が最低条件となる。

 神戸が浦和に勝利した場合は勝ち点は38となり、仙台が負けた場合に並ぶ。だが、得失点差が6差あるため、仙台は(仙台大敗、神戸大勝といった)よっぽどのことがない限り、残留は間違いないだろう。したがって、ほぼFC東京と神戸の争いとみていいだろう。神戸が勝利した場合、FC東京は引き分け以下で降格となる。

 仙台は破壊力のある川崎が相手だが、仙台のホームでの強さは目を見張るものがある。大敗しなければ残留に一番近いこともあり、守備を重視した戦略で臨めば、攻撃力の長けた川崎でもそう大量得点は出来ないだろう。
 
 FC東京は自力で残留を決めるためには勝利しかない。先制して追いつかれるというパターンから抜け切れず、決定力も欠ける。さらに、既に降格が決定し、開き直ってJ1ラストゲームへ挑む京都が相手となると、やりづらいこと必至。失点も出来ないが引き分け狙いも出来ず、一番苦しむのではないか。ただ、皮肉にも、ホームが鬼門ではないかと言いたくなるくらいに味スタではことごとく勝てない今シーズンだけに、アウェイでの試合というのが重圧を1つ減らすことがあるのかもしれない(そういうポジティヴ・シンキングが大事)。

 神戸は何が何でも勝たないと道はない。アウェイで浦和戦という高い壁が立ちはだかるが、今シーズンはそれほどしっくりとゲームが出来ていない浦和だけに、強気の精神力で攻め立てれば、勝機は充分ある。

 失点さえ気をつければいいという仙台、勝つしかないという神戸に比べ、負けても条件によっては残留が決まるというFC東京は、3チームのなかでは最も精神力や重圧に影響されるのではないか。そして、その精神力や重圧に決して強いと言えないのも事実。仙台や神戸は降格や残留争いをこなしてきた過去があるのに対し、FC東京は本当の意味での残留争いをしたことがない。そういった過去の経験のなさ(出来れば経験したくないことではあるが)が、いざと言うときに弱さとなって露呈してしまう可能性は、少なからずあるだろう。
 
 最終節。FC東京にとって、これは34分の1試合ではない。食うか食われるかの1分の1の試合である。システム、スタメン、戦略……極論を言えば、そんな細かなことはどうでもいい。90分間のうち、相手よりも1点以上多くゴールを決めて勝つこと。それに尽きるのだ。選手、監督、関係者一同には、今シーズンの集大成ではなく、サッカー人生の集大成だという意気込みで京都戦へ挑んでもらいたい。そして、アウェイではあるが、サポーターは、現地に赴くもの、TVで観戦するもの、観戦出来ずとも結果を期待するもの……すべてが京都に打ち勝つための後押しを、念と共に送って、吉報を待ちたいところだ。
 
 最終節は、12月4日(土)、9試合とも15:30同時キックオフで行なわれる。 



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