強度の高いアルゼンチンに善戦するも、零封負け。
21分 アドルフォ・ガイチのゴール
シュート数はU-24日本代表の10本に対して、U-24アルゼンチン代表は4本。後半だけをみても、日本の8本に対して、アルゼンチンは0本だ。ゴール前に進出する回数だけで言えば、日本が多くゴールエリアへ迫ったが、アルゼンチンは21分に先制点を挙げたことで、ピンチになりかけそうな局所において日本に“やらせない”守りとフィジカルで対応。得点差以上に強さを示して、実力の片鱗を見せた。
日本は久保はもちろん、川崎の強さの原動力の一つとなっている三笘が注目されたが、この日の三笘はJリーグで見せるような圧巻のパフォーマンスは鳴りを潜めた。独特のリズムから高い推進力で突破する形の“兆し”はあったが、一度突破仕掛けたところへアルゼンチンが素早く間を詰めて、その勢いをことごとく止めていた。そのプレスの速さに手を焼いたか、相手に引っ掛かかりボールロストする場面が散見。シュートもなく、三笘にとっては苦い経験を得て、66分にピッチを後にした。
それに対して、三笘に代わって入った相馬は左サイドを駆け上がってチャンスメイクするなど、好調ぶりを発揮していた。
案外だったのが三好か。中盤から前線へと顔は出すものの、ピリッとした動きをあまり感じず。その意味では、中山もなかなか苦労していたようだ。
FC東京勢では、田川はリーグでの好調がそのまま出たプレーが随所に。前半には惜しくも枠外となったミドルシュートを放つなど、得点の匂いを感じさせた。渡辺剛も跳躍力を活かしてアルゼンチン攻撃陣に対抗。明確にやられたという場面はなかったと思うが、最終ラインからボールを幅広く配球するものの、前線へ鋭く入れるパスや、スピーディなビルドアップはそれほど出来なかったか。中盤との連係などもここから詰めていくという感じなのか、スペースを埋めきれないところもあった。
アルゼンチンはテクニックが巧みでフィジカルもタイト。コンディションも万全という訳ではないだろうが、日本の様子を窺いながら、要所でしっかりとリスクを抑え、チャンスを的確に決めてきたのはさすがだ。日本は敗れはしたが、実力ある相手との一戦は、親善試合ながらも有意義な経験となったのではないだろうか。
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【SAISON CARD CUP 2021 第1節】
2021年3月26日（金）19:01試合開始 東京スタジアム
入場者数 8,416人
天候 晴 ／ 気温 13.3℃ ／ 湿度 29％
主審 佐藤隆治 ／ 副審 山内宏志、三原 純
第４の審判員 木村博之
U-24日本代表 0（0-1 / 0-0）1 U-24アルゼンチン代表
得点：
（日）
（ア）アドルフォ・ガイチ（21分）
警告・退場
（日）渡辺 剛（48分）
（ア）サンティアゴ・アスカシバル（27分）、ミルトン・バレンスエラ（60分）
【U-24日本代表】
≪スターティングメンバー≫
ＧＫ 01 大迫敬介
ＤＦ 04 板倉 滉
ＤＦ 05 渡辺 剛
ＤＦ 06 菅原由勢
ＭＦ 03 中山雄太
ＭＦ 10 三好康児 → 林 大地（87分）
ＭＦ 07 三笘 薫 → 相馬勇紀（66分）
ＭＦ 18 旗手怜央 → 古賀太陽（66分）
ＭＦ 16 渡辺皓太
ＭＦ 11 久保建英
ＦＷ 13 田川亨介 → 食野亮太郎（78分）
≪サブスティテューション≫
ＧＫ 12 沖 悠哉
ＧＫ 23 谷 晃生
ＤＦ 15 町田浩樹
ＤＦ 19 原 輝綺
ＤＦ 20 古賀太陽
ＤＦ 22 瀬古歩夢
ＤＦ 21 中野伸哉
ＭＦ 14 相馬勇紀
ＦＷ 08 林 大地
ＦＷ 09 食野亮太郎
≪監督≫
横内昭展
【U-24アルゼンチン代表】
≪スターティングメンバー≫
ＧＫ 01 ヘレミアス・レデスマ
ＤＦ 04 エルナン・デラフエンテ
ＤＦ 03 ミルトン・バレンスエラ
ＤＦ 06 ナサレノ・コロンボ
ＤＦ 02 ネウエン・ペレス
ＭＦ 08 サンティアゴ・コロンバット → サンティアゴ・エッセ（90+1分）
ＭＦ 05 サンティアゴ・アスカシバル
ＭＦ 07 フェルナンド・バレンスエラ → ベンハミン・ロレイセル（75分）
ＭＦ 10 マティアス・バルガス → ルーカス・ゴンサレス（63分）
ＦＷ 09 アドルフォ・ガイチ
ＦＷ 19 アグスティン・ウルシ → アレクサンドロ・ベルナベイ（87分）
≪サブスティテューション≫
ＧＫ 12 ホアキン・ブラスケス
ＤＦ 15 ブルーノ・アミオネ
ＤＦ 14 トマス・レカンダ
ＭＦ 16 ケビン・マク・アリステル
ＭＦ 17 ルーカス・ゴンサレス
ＭＦ 13 アレクサンドロ・ベルナベイ
ＭＦ 20 サンティアゴ・エッセ
ＦＷ 18 フアン・ブルネッタ
ＦＷ 21 エンソ・カブレラ
ＦＷ 11 ベンハミン・ロレイセル
≪監督≫
フェルナンド・バティスタ
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