練習中のブラームス間奏曲118-2 中間部3声のところで
やっと内声を歌えるようになりました。
でも、自然に歌いながら弾ける、というわけではなく
ここから、と意志を持って集中しないと歌えません。
かといって集中しすぎると、他パートに気がまわらず
意図しない強い音を出してしまったり、違う音を出したり、何かしら間違えます。
譜読み段階では順調と思えて先生にも良い感触を持ってもらえたのに
既に2か月経過した今ごろになってまさに難航中。
ここ数日、問題の中間部3声の弾き方が気になって
Youtubeでいろいろなピアニストの演奏を聴いてみました。
その中で衝撃を受けたのは、グレン・グールドの演奏です。
この楽譜の部分で、たいていのピアニストは、前半は内声(青のテノール)を目立たせて
フォルテの頂点になる後半からは、赤のソプラノを強調して弾いていました。
前半はソプラノに p 表記、頂点では f 表記があるので想定通りです。
それがグールドの場合は、ずっと内声だけを歌い続けているように聞こえます。
前半部分では、ソプラノの繊細な音は遠くで鳴っているけれど
一瞬、3連符の音はどこ? と、わからなくなって聴き直しました。
頂点ではソプラノもフォルテになることなく、すぐに内声や低いバスの音が重なります。
このグールドの深く響く内声の音が頭から離れなくなりました。
ひとつ苦いトラウマがあります。
昔、ある曲が仕上がりかけた頃、不安部分があってレコードの演奏を繰り返し聴いたら
混乱してどう弾けばよいかわからなくなりました。
イチからやり直しのようになって当時の先生は、ややお怒りでした。
以来、練習中の曲を聴くのは、できるだけ避けてきました。
最近はyoutubeで何でも聴けるし、全く気にしなくなっていたのですが
やっぱり、ほどほどにしておこうかな・・
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