空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

雪組「Lilacの夢路」「ジュエル・ド・パリ!!」

2023-05-26 14:48:00 | 観劇(タカラヅカ)
あー宝塚見たわーっていう二本立てでした。

【Lilacの夢路-ドロイゼン家の誇り-】

謝珠栄先生の書き下ろし新作。
良くも悪くも、「宝塚の新作芝居」。
もう千秋楽近くなってからの観劇だったので、幕が開いてからの評判は入ってくるわけです。
終盤の展開が唐突だとか、歌とダンスの挿入が強引だとか(笑)

でも個人的な感想としては、「大好き」です。
確かに、シビアな展開が突然挿入された割に、御都合主義的な大団円ですが。

華やかなヨーロッパ物の裏側の、虐げられるマイノリティの痛みを描くことは譲れないポイントだったのだろうし。
一方で、希望のあるラストにもしたかったのだろうし。
同じ謝作品の『眩耀の谷』と似たスタンスを感じましたが、こちらはこちらで咲ちゃんのキャラクターに合った役で良かったです。

そして小林一三先生生誕150年おめでとうございます、での「鉄道作ろう!鉄道が通ればハッピー!」に、ドイツ関税同盟の歴史を絡めて、後味爽やかな物語になってました。

まあこのドロイゼン家のようなユンカーたちに支えられて発展したドイツ帝国(ビスマルクもユンカー出身でしたっけ)において、少数民族がどういう目に遭ったのかとか、ドイツ民族意識の台頭の中で「古い帝国」ハプスブルクが没落していき、その中でルドルフやエリザベートやフェルディナントの悲劇もある(そしてフランツだけが残される)とか、歴史はあちこちに繋がっていく訳ですが、その苦さも含めて、若者たちの群像劇として楽しめました。

ヒロイン・エリーゼも魅力的だったし、個人的にはディートリンデのキャラクタが面白く、彼女の罰も救いもきちんとあったのが好印象です。

あと、圭子ねえさま、完全に時を止めましたよね…この10年くらい印象が変わらない。

そして謝作品ですから踊りっぱなし。
運動量が多い!!
衣装の似合い方も含めて、咲ちゃんの魅力が大いに発揮されてました。


【ジュエル・ド・パリ!!-パリの宝石たち-】

改めて、夢白あやちゃん本拠地お披露目おめでとう、109期生初舞台おめでとう、なレビュー。
藤井先生の職人芸。

ロケットも可愛らしくて良かったし、見たいもの全部詰まってる豪華なショーでした。

・咲ちゃん、小林幸子(違)
・初っ端からロケットとパレード
・デュエットダンスも最初からある
・クレオパトラ様(和希そら)の腹筋
・にわにわの歌大好き
・咲ちゃん、フェルゼン似合いすぎ(ベルばら見たいとは言ってないよ!扮装で十分だよ!)
・和希そらと圭子ねえさまのデュエット、耳が幸せすぎる
・中詰は「すみれの花咲く頃」
・咲、あーさ、そらのトライアングルめっちゃいい
・若手男役たちのオラつきがだいぶ板についてる
・黒と白の対立、咲ちゃん一人だけアニメっぽい衣装を着こなしてて凄い。
・圭子さまソロの迫力
・カンカン来た!カンカンボーイズの可愛さ反則じゃない?
・咲andあーさの絡みが美味しい。衣装が紅白なのも含めて最高。体格差萌え。
・もちろんトップコンビも超お似合い。美しい。
・カゲソロも圭子さまで合ってる?
・トップコンビと二番手の3人で羽背負って銀橋で並んでるバランスの良さよ。
・原色もいけますがパステルカラーもいけます

夢心地の1時間でした。雪組さん好きだー!


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