空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

花組「アルカンシェル」見てきました

2024-03-08 16:34:00 | 観劇(タカラヅカ)
公演感想はパスさせてください。

評判はいろいろ入ってきてたから覚悟して見に行った。
結果的に、覚悟してたよりは良かったし、最後は泣いた。
でも感想は無理。
「今」宝塚で、show must go onをテーマにしたものを見るのはしんどい。
企画時点では想定されてなかったのは分かるから、ただタイミングが悪かった、だけなのかも知れないけど、
それで言うとカレー君は就任から退団まで全部「タイミングに恵まれなかった」しか無いわけで、
考えれば考えるほどやりきれなくて。

ナチスの描き方に難あり、という点では、
「『愛のプレリュード』よりはマシかな?」
「『ベルリン、我が愛』よりはマシかな」
みたいなことしか言えない。

後は、ご卒業のトップコンビが尊かった話だけします。

カレー君(最後までこの呼び方)。
音楽学校時代からその美貌が突き抜けていて。
(改めて95期メンバー見ると美形揃いなんだけど、その中でも目立ち方が別格だった)
最初に圧倒されたのは『愛と革命の詩』のエンジェル・ブラックだったかな。
なかなかのトンデモメイクだったのが凄いインパクトで。
「山岸凉子キャラが実写でいる…」と繰り返し呟いてしまった。
そう、少女マンガのヒーローが肉体を持って立っている、それがカレー君だった。
だから、代表作は、『ポーの一族』のアランと、『はいからさんが通る』の伊集院忍になるのでしょう。(あと、『花より男子』の道明寺もあったか。)
あの、「はっはっはっはっ」という書き文字がリアルに見える少尉。
(はいからさんのチケットを3回取って3回中止の憂き目を見た話はたぶん一生言う)

でも、カレー君のキャラクタはどちらかと言うと、ハーレム上等!の花男というより、「熱い心と、一途な思いと誠実さ」って感じで、今思えばこれはまとぶんの遺伝子だったのかも知れぬ。
だから『元禄バロックロック』のクロノスケが本当に好きだったよ。

そして、カレー君と言えばダンス。
最後の公演も、その動きの美しさに酔いしれました。

個人的に、宙組時代からのまどかちゃんを見てきた身としては、「まどかを幸せにしてくれてありがとう」という思いも強い。

いや、裏で何があったかなんて知らないけどさ。
でも、「れいまど」で並んでいた時の多幸感が、好きだったよ。

まどかちゃんは早くから抜擢されて、上手くて可愛くて、ずっと安定してたけど、カレー君と組んでから素敵な役にも恵まれて本当に良かった。
前述『元禄バロックロック』のキラ役が大好きです。
『巡礼の年』のヒロインも理知的で好きだったな。

れい君が、まどかちゃんをお姫様扱いして、目一杯大事にしてくれているのを見ているのが好きだった。

素敵な時間をありがとう。
2人とも幸せになってください。


コメントを投稿