空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

少年メリケンサック

2009-02-21 21:54:18 | 映画
設定に惹かれて、見てきました。

クドカン好きだし、宮崎あおい好きだし。

「DMC」のとき、(あの映画はあの映画で好きなんですが)
「クドカン脚本だったらどうなってたかな…」と密かに思ってたんですが、
「ああ、こうなってたのね」と、納得しました。

小ネタの端々に毒がにじむ。
疾走する空気に乗りながら、じわじわと、その毒に浸っていく。
でもその毒をも吹っ飛ばす、宮崎あおいの存在の爽快さ。

凄い役者だなあ。
あれだけハジけて、そしてかわいい。
汚れまくりの役なのに、かわいい。

佐藤浩一も凄い。
一回、この二人のシリアス芝居も見たいな。というぐらいに、持って行かれた。
ユースケサンタマリアもいいなあ~。

情報番組で「見所は、田辺さんです!」とあおい嬢が言っていたが、
確かに面白かった。
てか、Gackt?
あえてガックンを使わない辺りが「ニセモノ」感を出していて楽しい。
てか、小山田と景虎…(いい加減「風林火山」から離れろよ)

キム兄、おいしい役。
若い頃は兄弟二人ともかわいいのに、中年になったら
兄は佐藤浩一なのに弟はキム兄って辺りが残酷な対比で(笑)
それが弟のコンプレックスをかき立てていく辺りが説得力がある。

しかし、ロックでした。展開が。
この辺り、DMCで残っていたささやかな物足りなさを満喫できた気がします。
(所詮、私の「ロック」はその程度。)

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