突きつけられる現実。

中野友加里さんの公式サイトで、正式に現役引退が発表されました。


読んでいて泣いてしまった。
ギリギリまで、撤回報道を待ってたのになあ。

ファンとも言えないほどぬるいファンなので、何も言う資格はないんだけれど、
ただ、寂しい。
もっともっと見たかった。

世界一のドーナツスピン。
トリプルアクセル。
スパイラルのときの笑顔。
自分が思っていたよりも、ずっとずっと、好きだったことを思い知らされた。

彼女の4年間を、ずっと見てきた。
ムーランルージュ。
ドンキホーテ。
東京ワールドでの「目で殺す」SAYURI。
シンデレラ。
幻想即興曲。
スペイン奇想曲。
…2007全日本での涙。
…イエテボリでのあの、演技。
…曲が終わる前からスタンディングオベーションが湧き上がった、あの興奮。
ロマンス。
ジゼル。
オペラ座の怪人。
火の鳥。

五輪代表の3人には何の含みもなく、中野さんを五輪で見たかった、と未だに思う。
「寂しい」とか「悲しい」とさえ思ってしまうのは、私自身が、
完全燃焼できていないからだ。
もっと、見たかった。アスリート・中野友加里を。

今まで、美しい演技を見せてくれてありがとう。
これまでお疲れ様でした。あなたの演技が大好きでした。
身体の傷が癒えるまで、ゆっくり休んで下さい。


もしも、怪我が良くなって、そして、また競技への思いがわいたら、
いつでも戻ってきて下さい。
…と、無責任に願ってみる。
いつまででも、待っているから。そして、忘れないから。