空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

ピーターラビットの絵が動く~

2007-09-18 15:11:53 | 映画
映画「ミス・ポター」を見てきました。
「ピーター・ラビット」の作者、ビアトリクス・ポターの物語です。

昔からあの絵が好きなんですが、テレビで予告CMを見て、
動いているピーターの絵に悩殺され、
プラス、レニー・ゼルヴィガーとユアン・マクレガーが好きなので
見に行きました。

しかし映画館、ほぼ貸切状態だったが大丈夫なのだろうか…
以下、軽くネタバレありますのでこれから見る方は御注意を。


ゼルヴィガー演じるビアトリクス、かわいかったです。
こういう「美人じゃないけど共感できる可愛くて頑張る女性」演じさせると上手い。
ものすごく感情移入して見てました。

マクレガーのノーマンはビアトリクスの担当編集者。
ものすごい「いい人」オーラで、&仕事への情熱が、「かっこいい」のです。
紳士だし。不意に見せる無邪気な笑顔にぐっとくる。
等身大の恋愛対象。

この二人のぎこちない恋はすご~く微笑ましくて、幸せで。
一瞬一瞬が、いとおしい。
だから中盤から立ちまくりの死亡フラグが辛かったよ~(泣)
予感はしていても、彼の死はやっぱりショックでした。

ノーマンの姉で独身主義者のミリー(エミリー・ワシントン)。
聡明な女性で、ビアトリクスの親友になるのですが、
彼女がいてくれて良かった、と何度思ったことか。
身分制度にがちがちになった両親に結婚を反対されたとき、
ノーマンを失ったとき、田舎へ行ったとき、
彼女が駆けつけてくれることが本当に支えになるのがよくわかった。

最終的に結婚する弁護士さんもかっこ良かったです。
実は彼女の作品を最初に認めてくれた人なんですね。
少女時代の出会いからの丁寧な描写があったから、最後もすとんと腑に落ちた。

ノーマンとの恋路を邪魔したわけですが(笑)父親も良かったです。
芸術家として生きたい思いと、貴族としての形から逃れられない思いとに
引き裂かれているのがよくわかったし、だからこそ
娘の作品のヒットを祝福してくれた場面がよくわかった。

駆け落ちした後に、田舎の家にはやってきたらしい、
成長後の弟くんが密かに気になる。

あとは、アニメーションとして動くピーターたちの絵が、
やっぱり素敵でした。かわいすぎ。
ノーマンを失って絵が描けなくなるときに、
皆が向こうに駆けていってしまうところが切なかった。

そして湖水地方の風景!
期待通りの美しさでした。

後半、ナショナルトラスト関係はもうちょっと劇的にするのかなと思ったら
非常にあっさりしていて、
全体的に淡々とした映画でしたが、
見ている間ずっと心地よくて幸せな映画でした^^

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