jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

激戦の後遺症なのか

2004年09月09日 | サッカー
さて「食う軍」の活躍によって
インド戦を4-0と勝利した我が日本代表ですが(笑)

W杯予選ということで
結果が必要なゲームで必要な結果を出した点については満点でしょう。
勝ち点3とオマーンとの得失点差争いでも優位に立った事。

何度も言うがこういうゲームで大切なのは結果。
どんなに良いゲームをしても結果が出なければW杯には行けない。
なので結果は100点満点。

さて、僕は仕事の都合もあって
日本時間21時のキックオフには間に合わず
帰宅してテレビを見たのは前半25分過ぎからだった。

残念なことに
最初の2~3分を見てそれまでのゲームの想像がついた。
0-0のスコア以上に動きの悪い日本代表。
インドもカウンター狙いなのだがスピード感に乏しい。
非常に間延びしたゲーム展開だったのだろう。

前半終了間際、ようやくサントスらしい突破からのシュート
GKがはじいたところに
鈴木がいかにもなポジショニングから左足でゴールに流し込み先制!

ほどなくハーフタイムに突入、
そしてこれまたインドらしく停電。
この停電は僕にイロイロと考える時間を与えてくれた。

僕は今の自分の状態に気づいて愕然としてしまった。
そう、腹が立ってないのだ。
インド相手に前半1-0、しかも終了間際の1点。

こんな展開で何故腹が立たないのか?
今までなら前半終了でこの状況だったら
僕は憤慨して壁を殴ったりして拳を痛めていたはずなのに(笑)

キックオフ直後から動きが悪く
相手は徹底的に守備的に来る展開。
バックラインから先にボールが進まず
中盤でのパスも繋がらない。
気温、湿度が高いアウェーのスタジアム。

「なんだ、また同じかよ」

先日優勝したアジアカップがその原因だったのだ。
毎試合出足が鈍く、攻めても得点のニオイがしない。
終盤の粘りと神がかり的な個人の力だけで勝ちあがる。
目先の感動だけはしっかりと実感できるゲームの連続。

「奇跡の優勝」と銘打たれたアジア最大の大会の制覇は
開催国のブーイング騒動などのゲーム以外の壁をも乗り越えたことで
すっかり強い代表が戻ってきたのだと勘違いしていたのだ。

その日本代表は後半3点を加え4-0で勝利した。
結果は満点である。
しかし、本当にそれだけでいいのか?

帳尻を合わせるだけのゲームは退屈で
見ている側だけでなく選手や首脳陣の感覚もマヒさせる。
「アジアカップで自信がついた」
「アジアカップの経験がいきた」
本当にそうなのだろうか?
それでいいのだろうか?

おそらくオマーン戦もスコアレスドロー
もしくは1-1くらいのドローか最小得点差の勝利で
予選突破を決めるでしょう。

しかし今の日本代表に最終予選で勝ち抜けるとは思えない。

高みに雄雄しく胸を張って立ち
ツヤのある黒い羽も誇らしく敵を威嚇するヤタガラスに戻る日は来るのだろうか?

日本代表にとっての一番の危機は結果だけを出している
今なのかもしれない。