猫・桜・自然・発煙筒・祭り・時々御酒と独り言

お立ち寄り有難うございます。

家猫6人庭猫2人と桜に囲まれ 忙しない毎日を生きております。

百日紅『夏桜』

2016-08-15 17:00:00 | 木と野と花


我が家の百日紅が今年も花を付けて居ます

我が家が この地に引っ越してくる以前から庭に咲いて居た 百日紅の木ですので 少なくとも50年以上は咲いていると思われます



青空の中で今年も 綺麗に咲いてくれました



百日紅を夏桜と記載して居ますが 桜・大好きの私ですので 春先の我が家の桜達と同じ色で 足元に散った花弁をかき集めて見て居ると桜と見間違う程に愛おしく成る色です



ですので百日紅の好きな色は この桜色の百日紅です

個人的に申し上げておりますので御容赦・お願いいたします



サヤサヤト吹く風の中に咲いて居ます



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わたしが いちばん きれいだったとき

2016-08-15 13:57:15 | 独り言


今日 8月15日は 敗戦記念日『この日の少し前8月09日午前零時 ソ連対日参戦 8月15日以降も戦闘は続き 無防備な引き上げ船にも攻撃を加えて9月05日に一方的に戦闘を終了』でした

この詩を書かれた 茨木のり子さんは 戦中戦後の動乱を過ごし 8月15日を迎えたのは 帝国女子医学・薬学・理学専門学校薬学部『東邦大学・学生」の20歳でした。

脚本家・童話作家の後に詩人・エッセイストと活躍されて この詩は 最近・教科書にも掲載されているとかで御存じの方も多かろうと思いますが 今日・この日にあえて載せさせて頂きます

平和である今日の一日を かみしめたいものです



わたしが一番きれいだったとき

街々はがらがら崩れていって

とんでもないところから

青空なんかが見えたりした


わたしが一番きれいだったとき

まわりの人達がたくさん死んだ

工場で 海で 名もない島で

わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった


わたしが一番きれいだったとき

だれもやさしい贈り物を捧げてはくれなかった

男たちは挙手の礼しか知らなくて

きれいな眼差しだけを残し皆発っていった



わたしが一番きれいだったとき

わたしの頭はからっぽで

わたしの心はかたくなで

手足ばかりが栗色に光った


わたしが一番きれいだったとき

わたしの国は戦争で負けた

そんな馬鹿なことってあるものか

ブラウスの腕をまくり

卑屈な町をのし歩いた



わたしが一番きれいだったとき

ラジオからはジャズが溢れた

禁煙を破ったときのようにくらくらしながら

わたしは異国の甘い音楽をむさぼった


わたしが一番きれいだったとき

わたしはとてもふしあわせ

わたしはとてもとんちんかん

わたしはめっぽうさびしかった


だから決めた できれば長生きすることに

年とってから凄く美しい絵を描いた

フランスのルオー爺さんのように

ね     
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