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『探偵レミングの災難』 シュテファン・スルペツキ(著), 北川和代(翻訳)

2021年09月21日 21時38分00秒 | ■読書
オーストリアの作家「シュテファン・スルペツキ」の長篇ミステリ作品『探偵レミングの災難(原題:Der Fall Des Lemming)』を読みました。


「アンドレアス・グルーバー」に続き、オーストリアミステリです。

-----story-------------
ドイツ推理作家協会賞新人賞受賞作

「レオポルト・ヴァリシュ」、あだ名は“レミング”
刑事時代、犯人の逃走車輛の前に思わず飛び出したのを集団自殺するネズミのようだと言われ、以来その名前で呼ばれている。
訳あって警察を辞め、現在は興信所の調査員だ。
ある日、浮気調査で元教師を尾行中、目を離した一瞬の隙に彼が殺害されてしまい……。
後先考えないお人よしの探偵が、事件の真相を求めてウィーンを駆ける!
訳者あとがき=「北川和代」
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2004年(平成16年)に刊行された作品で、ドイツ推理作家協会賞新人賞(フリートリヒ・グラウザー賞)を受賞… 2009年(平成21年)には映画化され、本書を含む「探偵レミング」シリーズは4作品が刊行されオーストリアやドイツ語圏で人気を博しているとの紹介だったので期待して読みました。


犯人の逃走車両の前に思わず飛び出したのを集団自殺するネズミのようだと言われ、“レミング”と呼ばれる元刑事で現興信所の調査員「レオポルト・ヴァリシュ」… 浮気調査で元教師の老人を尾行するが、目を離した一瞬の隙に、ターゲットが殺害されてしまう、、、

勝手に犯人捜しを始めるが、調査は順調なのに、仕事をクビになったり助けた巨大犬に部屋を荒らされたり、なぜか不憫な目にあうはめに……。


後先考えないお人好しの探偵… 刑事時代、最低最悪の相棒に嫌気がさし、泥酔した結果自暴自棄になって町中を裸で走り回って懲戒免職になり、現在は興信所でしがない調査員の「探偵レミング」こと、「レオポルト・ヴァリシュ」に共感できるかどうかで大きく評価が変わりそうな作品でしたね、、、

浮気調査中に殺人事件に巻き込まれ、集団自殺すると言われるネズミ(「探偵レミング」)と呼ばれるほどの後先考えない性格ゆえ、事件に深く足を突っ込んでいく… という序盤の展開は、期待感を抱かせる感じでしたが、その後のテンポの悪さからか、次々登場する殺された元ラテン語教師「フリートリヒ・グリンツィンガー」の教え子たちが、誰が誰だか判別がつきにくかったことからか、何だか作品に入り込めませんでしたね。

主役の「探偵レミング」含め、登場人物に魅力を感じず、共感できる部分が少なかったからかなー 良さがわからず消化不良の作品でした。


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