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『蜘蛛男 江戸川乱歩ベストセレクション(8)』 江戸川乱歩

2020年11月02日 23時59分00秒 | ■読書
「江戸川乱歩」の長篇ミステリ作品『蜘蛛男 江戸川乱歩ベストセレクション(8)』を読みました。


「岡本綺堂」の作品に続き、昭和初期に発表された作品、、、

「江戸川乱歩」の作品は、江戸川乱歩短篇集以来なので5年振りですね。

-----story-------------
猟奇的殺人事件を描いた推理小説の傑作!

好みの女性を狙う殺人鬼「蜘蛛男」が現れた。
犯罪学の権威「畔柳博士」が犯罪を阻止しようとするが、被害者は跡を絶たない。
そんな中、「明智小五郎」「蜘蛛男」の正体を見破る。
「蜘蛛男」を追い詰める「明智」の作戦とは!
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『講談倶楽部』に1929年(昭和4年)8月から1930年(昭和5年)6月まで連載され、「江戸川乱歩」による"通俗もの"の代表作とされる作品です… 久しぶりにレトロな冒険活劇を愉しみましたね。


東京のY町に開店した小さな美術商・稲垣商店へ事務員としてやってきた「里見芳枝」は、店長の「稲垣平造」と出かけたきり、行方不明となる… 「稲垣」の正体は、「青ひげ」になぞらえられる殺人鬼「蜘蛛男」だったのだ、、、

やがて、「芳枝」は石膏像に塗り込められたバラバラ死体となって発見されたうえ、「芳枝」の姉である「絹枝」も殺害されて水族館の水槽に浮かべられてしまう… この事件を調べていた私立探偵の「畔柳(くろやなぎ)博士」と助手の「野崎青年」は、「蜘蛛男」「芳枝」に似た女性ばかりを狙って殺人を行っていると考え、警視庁の「波越警部」とともに捜査へ乗り出すが、被害者は跡を絶たない。

そんな中、名探偵「明智小五郎」が現われ、「蜘蛛男」の正体を見破り、徐々に追い詰めていく……。


「蜘蛛男」の正体は中盤あたりには想定できており、終盤は「明智小五郎」と一緒に犯人を追い詰めて行く気分が味わえましたね… 時々、読者に話しかけてくるような独特の語り口もイイ感じでした、、、

現実感はないのですが、物語として割り切れば、とても愉しめる作品ですね… 昭和初期の作品も侮れません。



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