1998年10月25日 第1刷 2011年6月6日 第45刷
1994年4月刊行
・地下街の雨
・決して見えない
・不文律
・混線
・勝ち逃げ
・ムクロバラ
・さよならキリハラさん
13年間で45刷とは人気なんだなあと。気に入ったのは「勝ち逃げ」。頭がよく教師になり一生を独身で過ごした長女が他界した。妹や甥、姪、親しかった人物が集まり通夜、葬儀を執り行うが、自宅の郵便受けに古い手紙が投函されたことから姉の生前のストイックな暮らしとは別の一面が露わになってくるという話。
(2023年6月 西宮図書館)