投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

大塚のボンカレーの思い出


 ボンカレー発案者の大塚HD会長、大塚明彦さんが死去されたそうです。77歳。日本の食文化に影響を与えた方の他界は残念です。

 大塚のボンカレーが発売されたのは1969年。私の家ではなかなか買ってもらえず長い間TVCMで見るだけのものでした。大塚グループが日本全国津々浦々に張りまわったホーロー看板を見上げるだけだったように思います。私の家はそういうものを買う余裕もなく習慣も無く売っている場所も少なかったので。やっと弟と二人で一袋を分けて食べさせてもらい、感激する言葉を出すのは母に悪くて黙々と食べたような記憶がある。

 私の祖母はとおの昔に他界しましたが幼い時の記憶に祖母が作ったカレーがあります。あまり祖母の作った料理を食べた記憶は無いのですがカレーだけは一度食べた。本家と分家。近くに住んでいても一緒に食事をすることはなく、分家の孫がたまたま祖母が七輪に鍋をかけて作っている場に居合わせたということで食べさせてもらったと記憶しています。

 幼心に妙だなと思ったのは祖母のカレーは味噌汁をつくる工程と途中まで同じだったこと。肉なんて入ってなくて、玉ねぎとジャガイモ、油揚げが入っていて、出汁をとった煮干しも一緒になっている。味噌を溶くかカレーのルーを溶くか。その違いだけ。

 これは珍しい例かとは思う。祖母の何回忌だったか、歳が一回り上の従兄と祖母の話しをしていた時に祖母のカレーの話しになって、あれは驚いたということを彼も言っていたので。でも日本の家庭で作るカレーは多かれ少なかれこういう家庭ごとの独特な作り方があったと思う。そんな時代、ボンカレーはカレーはこういう味だというものを日本の家庭に定義づけたという意味でかなりインパクトがあった。それは良い意味だけでなく。日本の食文化、味覚が変わってくる時代の始まりだったと思います。
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