レバーアーチファイルというものをご存知でしょうか?
私は「住まなきゃわからないドイツ」という本を読んで知ったのですが、そういうファイルがあります。この本ではこのファイルを使っているドイツ人の弁で「一旦使い始めるとやめられない」というようなことが書かれていて、また大袈裟なとは思ったのですが、そのメカニカルな構造に興味を持ちました。アーチ型のリングがレバーで開閉できる構造を持ったファイルとでも言いましょうか、だまされたつもりで買ってみたのですが確かに便利です。仕事では俗に「キングファイル」と呼ばれているパイプ状の金具に綴じていくファイルを使っているのですが、レバーアーチファイルに慣れると妙に資料を整理したくなったりして・・・。
キングファイルの不自由なところはパンチで穴を開けた資料を一旦パイプに通して綴じてしまうと中間あたりに新たに資料を綴じようとしたとき、または外そうとしたとき前に綴じたものを抜き取るという行為をしなくてはならないこと。綴じたものを抜くのは良いが戻しにくいのだ。面倒がらないでやれと言われればそれまでですが、経験した方は「不自由」だと必ず思うはずです。活用できない。
解決策は単純でC型かU型のリング状の綴じ金具を使っているファイルにすれば良い。リングの中間あたりで割れるタイプのファイルです。レバーアーチファイルというのはその発展型。ドイツのライツ社(LEITZ社)の発明だそうです。レバーでリングの開閉ができるという仕掛けなのですがドイツ人は面白いことを考えるものです。こんなややこしそうな構造を持っていて値段はキングファイルと変わらない。
レバーを上げてリングを開いた状態。便利さが想像できますでしょうか。私が使っているものはレバーが手前のリングで止まってしまうのだが最新型はこのレバーの戻りが180度近くあり、リングの開きが今の1.5倍程度広くできるそうだ。それだけ厚みのある資料を一度に扱えるようになっているらしい。レバーアーチファイルは国産品もあって日本のメーカーも同じような品物を作っています。国産品の値段も輸入品とあまり変わりません。私が最初に買ったのは日本製のKOKUYOの製品でした。
ライツ レバーアーチファイル80 グリーン、A4-S、2穴ファイル、収納枚数約550枚 LZ1010GRLEITZこのアイテムの詳細を見る |