2024年の日本映画。監督は中村和宏、脚本は西井史子、原案は中村和宏。出演は江口のりこ、中条あやみ、笑福亭鶴瓶、中村ゆみ、駿河太郎、他。
岡山に転居する前の2024年5月に劇場で観た映画。
岡山に転居する前の2024年5月に劇場で観た映画。
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舞台は兵庫県尼崎市。ゼロメートル地帯。海水が流れ込むのを防ぐために海岸は高い堤防で囲まれていて船舶が通航できる巨大な閘門が港と外海の間に設置されている。尼崎閘門。通称「尼ロック」。タイトルはここから来ている。
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江口のりこは京大卒のコンサルティング会社社員だったが、日ごろからの横柄な態度が元でリストラされ、実家の尼崎の鉄工所に戻って無為に暮らしている39歳。父親の笑福亭鶴瓶は工場の社長。社員に仕事を任せ遊び呆ける日々。そんな笑福亭鶴瓶が突然20歳の中条あやみと再婚することになる、、、というお話。
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選んだ場面は晩飯のコロッケ。江口は近所のコンビニエンスストアでコロッケを買い込み鶴瓶との晩飯にする場面。買ってきたコロッケと総菜が並ぶ食卓。悪くは無いが、投げやりな江口の暮らしぶりが出ていて面白い。そんな暮らしの中に天涯孤独の中条あやみが入ってきて暮らしぶりは一変する。鶴瓶の突然の死、経営が傾きかける工場、江口の結婚話。物語は小気味良く進む。そして自堕落な映画の出だしとは一変したラストへ。