網野 善彦 「中世再考」 講談社学術文庫
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最後の1/5は内輪話をダラダラと続けていて私は面白くなかった。
が、それまでは「網野善彦らしくて」けっこう面白い。
以下メモより。
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自由は共同体への所属。
自由はその成員である自己を非成員=奴隷と区別する権利。
自由と保護が結びつく。
保護=公(オホヤケ)。
オホヤケ=大きな家(ヤチ)。
縛りがきつい生活のようでもあるが読んでみるとけっこう皆、楽に暮らしているようなのだ。
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>自由は共同体への所属。
会社員の私と自分は「世界市民」だと言う浮浪者のおっちゃんと、どっちが自由なのか?
もちろん「私」と言うことになる。もっとも、「世界市民」を自認する浮浪者のおっちゃんが実はどこかの組織に属していたりすると別の話だが(笑)。