投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

日本の名随筆 別巻46 地図


戦前の樺太、満州の話がでてくる。非常に面白かった。

掘 淳一(編) 「日本の名随筆 別巻46 地図」 作品社

1994年12月25日 第1刷発行

この別巻シリーズとは別に「日本の名随筆」というシリーズがある。
http://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/zui-hon-list.htm

別巻はこのようなラインナップになっている。
http://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/zui-bekan-list.htm


別巻46「地図」には下記のようなことが書かれていた。



P207 高橋三郎    白夜の北緯四九度線

   高橋三郎は1910年福島生まれ。1993年没。

   昭和9年12月 陸地測量部地形科に配属
   昭和11年6月 樺太に

        この前年あたりから米国のフェアチャイルド製のカメラが輸入され、
        森林調査用の航空写真から地図を作成できるようになった。

 樺太の地形測量の話なのだがちょっとした冒険、というより大いなる冒険話。

 測量するために無人の森林に分け入り何ヶ月もすごすのだが、何も無いはずの土地に道を見つけたどっていくと畑があり人がいる。

 真っ黒な人が小屋から出てくる。

 朝鮮人か?

 いや日本人だという。

 何をやっているのかと見るとケシの栽培だった。






P214 細田重蔵    測量に哀歓あり(抄) 

   細田重蔵は1909年山梨生まれ。

   陸測修技所から陸測教育部で学ぶ。
   戦後はパシフィック測量調査の社長等をつとめる。
   戦前の満州測量の苦労を綴った収録作が多い。

 満州のチチハル郊外の十万分の一の地形図を作るために出かける。

 治安は安定しいるが何が起こるかわからないため警備兵が完全武装で付く。

 岡田嘉雄(編) 「地図をつくる-陸軍測量隊 秘話」 新人物往来社 1978年12月





戦前の樺太、満州の話の箇所が非常に面白かったのでメモに残した。




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