プロが教えるキッチン設計のコツ | |
クリエーター情報なし | |
学芸出版社 |
著者は1972年、相模女子大学学芸部食物学科卒。1972年、三重県高校教諭。退職後、公立学校の講師を経て建築関連企業に籍を置く。1980年、キッチンのコンサルタント事務所を開設。1987年、住まいの研究室主宰。大阪府建築士会理事。東京都建築士会会員。
著者の経歴が面白い。
実家のリフォームの途中に読んだ本。
システムキッチンはあきらめたが、いくつかのシステムキッチンを設置した台所を実際に見てはたしてシステムキッチンは有効なのか疑問に思い始めていた。実際の使われ方を見ると写真やショールームで見るシステムキッチンのすっきり感はどこにもない。程遠い。日本の現在の料理は欧米の肉を焼くオーブン中心にしたものではなく、水を多用することが多い。調理の仕方も焼く、煮る、揚げる、炒める、蒸すと多様。昔といっても戦前までは存在しなかった調理方法を多用する。それに応じて道具も多い。欧米の台所のように乾いた感じはない。欧米の台所のイメージで考えていてはだめだ。そんなことを考えていた時にこの本を読んだ。同じことがキッチリ書いてあった。
(2016年10月 西図書館)