水木しげる80の秘密 (怪BOOKS)水木 しげる,多田 克己,村上 健司,佐野 史郎,南 伸坊,南條 竹則,呉 智英,荒俣 宏,武良 布枝,京極 夏彦,大泉 実成角川書店このアイテムの詳細を見る |
2002年7月30日初版発行
著者は水木 しげる,多田 克己,村上 健司,佐野 史郎,南 伸坊,南條 竹則,呉 智英,荒俣 宏,武良 布枝,京極 夏彦の面々。
水木しげる、憎めない人である。
以下メモ
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p74 噂として・・・
三島由紀夫は決起の前夜、同志の青年たちと衆道のちぎりを交わしていた。司法解剖の結果、その痕跡が確認された。
p181 呉智英の思い出話
「水木少年の配下にいつもいじめられているおとなしい子供がいた。しかし戦後、水木しげるが復員してみると彼は材木会社の社長になり、手広く商売をしていた。後でわかったが、実は彼は朝鮮人であった。」
いい話だ。こういう話は差別されている子供たちの励みにもなる。編集者もそう言い、私もそう思った。こういう逸話をもっと書いてもらいたいね。私はまた原稿を持って水木のもとへ出かけた。
「水木さん、これはいい話ですね。こういう話はもうありませんか」
「いくらでもありますよ」
「じゃ、それを書き足して下さい」
一週間後、私は加筆原稿を受け取りに行った。受け取った原稿を読んで、私は死ぬほど笑い転げた。原稿にはこんなことが書かれていた。
「三組の田中も実は朝鮮人だった。六年生の加藤も実は朝鮮人だった。弟の同組生の山田も実は朝鮮人だった。隣町の中村も実は・・・」
私と編集者が求めている「こういう話」が「そういう話」ではないことは。ことわるまでもなかろう。(1977年頃の話)
※呉智英は学生時代(早稲田)に水木のところでアルバイトをしていた。卒業後フリーの時代、水木の悪筆を読める人として出版社に雇われた。
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