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投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

こういう風景も珍しい


11月23日、実家に帰る途中に別荘地の見学に行ってきた。前々から山の頂上付近に3軒だけ見える建物が気になっていて、いつか見に行こうと思っていたのだが、この日は急ぐ用事もなかったので車のハンドルを切った。

別荘に興味があったわけではなく、そんな資金も無い。ただただあそこから見える風景はきっと絶景なのだろうなと思っていただけ。

行ってみて驚いたのは麓にゲートがあってガードマンがいたこと。あたり一帯が私有地だった。なるほど。管理棟で申請すれば見学できるということで通してもらった。所定の手続き、と言っても住所、氏名を書くだけだが、それを終えて地図とパンフレットを渡される。「では行ってきます」というと「迷子にならないように」とのこと。



まさかとは思ったが確かに広い。何度か道に迷う。永住者も含め1200の家が建っているらしいが、そんなに建物が建っている気配なし。見渡す限り山々。私はもともと山の子。山には慣れていたが、それでもどんな山に上がっても大概は人口の構造物や人の手が入った箇所があるもの。ここは見えない。あるとすれば別荘だけ。それも点々と見えるだけ。植林された場所も鉄塔も古くからの集落も見えない。珍しい風景。よほど使い道が無かった土地と見える。

あいにくの曇り空。雨模様。山々の向こうに瀬戸内海も見えたはずだが、この日は曇った空と区別がつかず。主な車道からはほとんどの別荘は直接には接しない構造になっていて、かといって脇道に入って「お宅拝見」する気にもなれず、二時間ほど車でうろうろと紅葉だけ見て帰ってきた。
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