内藤コレクション展3
写本彩飾の精華
天に捧ぐ歌、神の理
2020年9月8日〜10月18日
国立西洋美術館新館2F版画素描展示室
内藤裕史氏(筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授)が2016年に国立西洋美術館に寄贈した中世彩飾写本コレクションを紹介する「内藤コレクション展」3回シリーズの最終回。
聖歌集に由来するリーフと、教会法令集由来のリーフを核として「華やかで美術史的評価の高い作品を多数ご紹介いたします」とのこと。
以下、奥の部屋展示の南ネーデルラント、フランスなどの彩飾写本から8点の画像を掲載する。
《ミサ聖歌集零葉:
イニシャルEの内部に「司教証聖者」》
南ネーデルラント、ブリュッヘ
1390-1400年頃
内藤コレクション(長沼基金)
《聖務日課聖歌集零葉:
イニシャルAの内部に「キリスト復活」》
南ネーデルラント、トゥルネー
1330-40年頃
内藤コレクション
《聖務日課聖歌集零葉:イニシャルAの内部に「キリスト復活」》部分
ドイツ、ライン川下流域地方ないしはウェストファリア地方
1400-25年頃
内藤コレクション
《ミサ典書もしくは宣誓の書零葉:磔刑》部分
フランス、ルーアン?
15世紀前半
内藤コレクション
《ミサ典書もしくは宣誓の書零葉:
玉座のキリストと四福音書記者の象徴》
フランス、ルーアン?
15世紀前半
内藤コレクション
《「グラティアヌス教令集」零葉:
司教に訴え出る巡礼者》
フランス、トゥールーズ
1320年頃
内藤コレクション(長沼基金)
《『グレゴリウス9世教皇令集』(およびベルナルドゥス・バルメンシスの「標準注釈」)零葉:装飾イニシャル》
南フランス、おそらくトゥールーズ、およびイタリア
1300-25年頃
内藤コレクション
《『クレメンス集』(およびヨハンネス・アンドレアエによる注釈)零葉:
装飾イニシャルDおよびR
フランス南西部、おそらくトゥールーズ
1330-50年頃
内藤コレクション
中世彩飾写本の世界を楽しむ。再訪して、今度は撮影抜きで楽しむつもり。
コメントありがとうございます。
そうです、羊皮紙です。国立西洋美術館では、より正確に表わす「獣皮紙」という言葉を使っていました。