東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

「伊藤若冲-アナザーワールド」展(2回目)

2010年06月20日 | 展覧会(日本美術)
行ってきました。千葉市美術館2回目。

江戸絵画に疎い私。まともに見たことがあるのは、若冲関連の展覧会と京都国立博物館の曽我蕭白展程度。
その私が、若冲の、それも水墨画をどれほど味わうことができるのか。
巨匠の素晴らしさは、知識や経験とは関係なく、感じさせられることも多いはず。それを期待しての2回目の訪問。

他の用事を済ませての17時の到着、しかもサッカー日本戦を見たいので18時過ぎには退館という短時間の鑑賞予定。
2回目なのでそれでもいいかなと思ってたら、作品の多くが入れ替わっている。
1回目の時の半券を提示し、リピーター割引で入場料半額。

印象に残った作品です。

1 象と鯨図屏風(MIHO MUSEUM)
 6月14日から登場した今回鑑賞の目玉。ここに人が集まります。
 左隻に黒い鯨、右隻に白い象の大画面・・・。はい、了解しました。
 本作と入替で1回目鑑賞時のお気に入り「果蔬涅槃図」(京都国立博物館)が退場していたのは残念。

2 百合図(個人蔵)、牡丹・百合図(京都・慈照寺)
 百合の描写がいいですね。地が透けて見え、繊細に感じます。

3 烏賊図(個人蔵)、亀図(京都・鹿苑寺)
 動物ものではこの2点がよかった。大きさ的には烏賊のほうが家に飾るにはいいか。

4 花鳥蔬菜図押絵貼屏風(個人蔵)
 若冲初期屏風画の基準作。1回目は右隻のみだったのが、今回は左隻・右隻ともに展示。右隻のほうがいいかな。

5 蓮池図(大阪・西福寺)
 通期展示。1回目は大きな余白の皺ばかりが気になった本作。
 改めてみると、やはり皺が目につくのは変わりませんが、それ以外の要素、蓮と大きな余白が醸し出す雰囲気というのも少し感じることができました。好みの作品かもしれない。

鑑賞できること自体が貴重な作品が並んでいるのだろうと想像しますが、それがどれほどありがたいことかわからない私。予定時間どおりに退出しました。江戸絵画への道は遠いです。

関係ありませんが、美術館に向かう途中、千葉駅で管首相とSP軍団に遭遇しました。
街頭演説を終えてJRで東京に戻る途中だったようです。


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