東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

2006年カポディモンテのカラヴァッジョ

2010年06月20日 | カラヴァッジョ
2010年6月26日から「ナポリ・宮廷と美 カポディモンテ美術館展-ルネサンスからバロックまで」が国立西洋美術館にて開催されます。

大好きなイタリア・ルネサンスやバロック絵画が多数出品されるだろうと思うと、カラヴァッジョこそ含まれていませんが、今から非常に楽しみです。

実は、私は一度だけカポディモンテ美術館に行ったことがあります。
2006年8月にカラヴァッジョ紀行と題して、5泊7日のローマ・ナポリの個人旅行を決行したのです。

カラヴァッジョ作品だけは写真に撮ったので、掲載します。

キリストの笞打ち

廊下の突き当たりに遠く見えています。(人が立って作品をふさいでいるのが残念。)



全体像です。




聖ウルスラの殉教

ガイド本では不定期展示という情報だったので、期待半分だったけど、本当にありました。
(今は別の美術館に常駐しているようですね。)


アップ写真も1枚。


美術館では、ブリューゲルの2作品も見ましたが、他の作品は流した程度。
次回チャンスがあれば時間をたっぷり取って観賞したいと思いました。

思い出をひとつ。

カポディモンテ美術館に行くため、道端のタクシー乗り場停車中のタクシーに声をかけたところ、同じタイミングで外国人(というか先方が自国人で、当方が外国人)カップルも声をかけました。
偶然、先方の行き先もカポディモンテ美術館。で、2組同乗することとなりました。
ナポリのタクシーは、値段交渉がわずらわしい、ふっかけられるとガイド本には書いてあります。
駅やホテルから乗る場合はそんなことはないですが、道端停車のこのタクシーはまさしくそう。少しでも多くと駆け引きしてきます。ありがたいことに、駆け引きは同乗のイタリア人がやってくれました。ので、相応の値段で済んだと思います。
タクシーの中では先方からは英語で話しかけてくれたのですが、英語は苦手かつ旅行中もほとんど使わない(トラブルがない限り英語と伊語の単語のちゃんぽんでのりきれる、と信じることとしています)のでほとんど聞き取れず、会話が成り立たなかったのは悲しい思い出。

タクシーを降りてからは別れました。が、その翌々日、スパッカ・ナポリを歩いていると、見知らぬ外国人が声を挙げて手を振ってくる。
あ、先日の同乗者だ。まったく気がつかなかった。先方は当方が珍しいとまでは言えないにしても東洋人なので気付いたのでしょうか。当方もあわてて手を振り返しました。

さて、最後の作品は。

慈悲の七つの行い

遠くにあるのでイメージはつかめても、詳細はわかりづらいです。
なお、左手にかろうじて端っこが映っているのがカラッチョロの代表作「聖ペトロの解放」です。



とにかく暑くてすぐに疲れましたし、行きたかったピザ屋さんもバカンス中でしたが、危ない目に会うこともなく(8月後半はそういう人もバカンスなのでしょうか。まあ、危ない所は行かないようにしてましたが)、ナポリのカラヴァッジョ3枚をすべて見ることができ、満足な旅となりました。

あれから4年。海外旅行ともご無沙汰中。その間会ったカラヴァッジョも上野で1枚のみ。今年は無理にしても来年あたり行けないかなあ。


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