フェルメール展
2018年10月5日〜2019年2月3日
上野の森美術館
*1月9日から《取り持ち女》の展示が始まりました。
《取り持ち女》をできるだけ早くできるなら平日に観たい。
で、展示開始の初日に訪問する。今回も13:00〜14:30の回を当日コンビニで購入。
13:45頃に到着、待ち時間ゼロで入館。フェルメール・ルームに直行する。
10月26日(22日目)に10万人、11月13日(40日目)に20万人、11月29日(56日目)に30万人、12月18日(74日目)に40万人、1月7日(94日目)に50万人を突破したフェルメール展。
残り会期は27日間。ドレスデンの《取り持ち女》登場により、リピーターの参戦が見込まれる。この流れでいけば、最終入場者数は65万人超は固い。日時指定入場制があるなかで、70万人に達するかが今後の注目である。
フェルメール・ルームをのぞくと、いきなり《取り持ち女》が目に入る。
・展示場所は、12/20をもって退場した《赤い帽子の娘》があったところ。
・音声ガイドの対象ではない。
・大きい。といっても、近くに《マルタとマリアの家のキリスト》があるので、それほどの威圧感はない。
大きいといえば、描かれた人物の姿。隣の作品たちと比べると人物がでかい。というか、隣の作品たちの人物が微小。
・人が密集しない。フェルメール作品8点のなかでは一番空いている。
・赤系統の色が鮮やか。レプリカでの印象「どぎつさ」は感じない。離れたところから見ても映える。
本作に記されたという年記を探す。画面の右隅にそれらしい黒文字を見つける。薄いためか、字体の癖なのか、読み取れない。一度二度三度四度と並びなおし、画面に顔を近づけて凝視する、を続けて(これができるのは平日午後訪問の効果)、ようやく「1656」と判別。年記の上部のアルファベットが分からない。結局諦めて、後ほどネットで確認する。画家のサインだったのか。
本作は、歴史画家から風俗画家に転向しようとする時期のフェルメールの最初の風俗画である。
左端の男性はフェルメールの自画像かもしれない、という点でも注目作品である。
その後の展開を考えると、フェルメールらしさの萌芽は見受けられるものの、主題、サイズ、色彩、手法とも異色の作品となっている。
フェルメール・ファンとしては、一度は見ておきたい初期の風俗画であるが、今回の回顧展期間中に満喫することができれば、強いて次の機会を求める必要は薄いのではないか、ならば他の作品を追求するほうが良いのではないか、との印象。
しかし、《取り持ち女》から約3年後に、《牛乳を注ぐ女》が誕生する。この発展は凄い。
その他、東京会場限りの作品、《牛乳を注ぐ女》や《真珠の首飾りの女》を中心に観る。何度観ても飽きることのない両作品である。展示位置的に、《真珠の首飾りの女》がじっくりとは見づらいのは少し残念。
会場の様子としては、係員からの「近づきすぎると警報がなる」旨の呼びかけが加わったことが、前回から変わった点。
私の訪問日1/9は、公式ツイッターによると、各入場時間枠とも完売になることはなかった。
本日1/12土曜日は、朝一の発表時点で、9・11・13・15時の枠は完売、17・19時の枠のみ当日券販売中。やはり週末は大人気。もう1回の訪問を考えているが、できる限り平日にしたい。
【追記】
*1/9水曜日は、完売の枠なし。
*1/10木曜日は、13時の枠が14:20時点で完売。他の枠は完売なし。
*1/11金曜日は、13時の枠が14:00時点で完売。他の枠は完売なし。
*1/12土曜日は、朝一で9・11・13・15時の枠、15:50時点で17時の枠が完売。
*1/13日曜日は、朝一で9・11・13・15時の枠、10:30時点で17時の枠、16:00時点で19時の枠と、全ての枠が完売。ずっと追っているわけではないが、全ての枠完売はおそらく初めてではないだろうか。